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バーから近い有料パーキングに車を停め、咥えていた煙草を取り灰皿の上に乗せて車から降りて、バーへと歩き始めた。
この時期風は冷たく、予報でも明日は雪が降ると放送されていたので厚着して来たのだがそれでも肌寒い。マフラーもするべきだったかと後悔をするがもう遅いことなので外套だけで我慢することにした。
バーの扉を開けて中に入れば暖房が効いていて外套を脱いでも大丈夫そうな温度だったのでそれを脱ぎテーブル席へと座った。依頼人らしい人は居ないようなのでスマホでここの近くのホテルの予約が出来るところを探して時間潰しをしていたらいつの間にか約束の時間になっていた。
『(さて、そろそろ依頼人さんが来る頃か…っと。嫌な予感しかないけど頑張りますかねぇ？)』
バーの扉が開き長髪で銀色の男とガタイのいい男。それと金髪の外国人に何故か自分の恋人まで入ってきた。
一瞬浮気かと疑ったがこちらへと向かってきたのでどうやら真っ黒い仕事のようである。
笑みを浮かべながらチェシャ猫の顔へと切り替える。
『…にゃは、お兄さん達が私の依頼者かしら？こんな大勢で来られるのは初めてよ。』
｢…お前か、情報屋のチェシャ猫とやらは。｣
『ええ、如何にも私がチェシャ猫。どうぞ、お座り下さい…では本題を。』
微笑み…と言うよりも楽しむかのように私は笑みを浮かべ次にこう問いかけた。
『貴方は私から何を聞き出したいのかしら…？』
｢…ﾌﾝ、NonOfficialCover,ノックリストだ。公安からノックリストを盗んでこちらに寄越せ。｣
その言葉を聞いた零…いや、透はピクリと眉を反応させたが声を出さずにただこちらへと目線を送る。
多分私からNOという答えを言って欲しいのだろう。だってそんなものを渡したら組織の中にいる零を含めた潜入捜査官らは処分されてしまう。そのようなことはとても避けたい事態だ。
自分のせいで恋人が目の前から居なくなるのは御免である。
『答えはNOね。』
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紅月遼(プロフ) - フィズさん» 応援ありがとうございます。更新は遅いですが頑張って進めますので此からも宜しくお願いいたします。 (2017年4月13日 23時) (
レス) id: 8f705f234b (このIDを非表示/違反報告)
フィズ - とっても面白いです。これからも応援しています。頑張ってください。 (2017年4月3日 13時) (レス) id: 7c8bb901a3 (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 更新がいつも遅くてすみません。別に書かないという訳では無いので安心してください。笑 ただこちらにも都合があるので気長に更新されるのを待ってくださると嬉しいです。 (2016年12月21日 20時) (レス) id: 8f705f234b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - もう、かかないんですか？ (2016年12月21日 20時) (レス) id: 481bf25f82 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 続きが読みたい (2016年12月17日 11時) (レス) id: 315b75c551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月遼 | 作成日時：2016年6月28日 13時
