ブルー・ストーン

いろんな顔 ページ10

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You Side









騒がしいみんなの姿を見ていると






瑞稀先輩だけがこっちに来る






｢ お前もそんな顔、するんだな ｣








｢ どんな顔ですか？ ｣








｢ なんか、わたあめ、みたいな ｣








｢ 例え下手すぎません？ ｣








｢ うるせ ｣





拗ねている瑞稀先輩の頬を指でつつく





｢ ぷにぷに ｣





されるがままの瑞稀先輩の顔が面白くて笑ってしまった





｢ 先輩いじるとか、いい度胸してんな？ ｣








｢ あ、いや、その、｣






急いで指を離そうとするけど、手首を掴まれる





｢ ここで襲ってやろうか？ ｣








｢ お、おそ！ ｣





あまりの発言に、開いた口が塞がらない






｢ ねえみずっくんとAちゃんって、そういう関係？ ｣








｢ 多分、いや絶対そうですね ｣








｢ え、そういう関係って？え？ ｣








｢ いやあ〜みずっくんも成長したなあ ｣








｢ ねえ置いてかないで？ ｣





小声で話す三人に、聞こえてるから とドスの効いた声でツッコミを入れる、なんか威圧感がすごい





｢ ねえねえ！Aちゃんと付き合ってるのー？ ｣








｢ あ、そういう関係って、そういうこと？！ ｣








｢ 涼ってほんとどこまでも馬鹿だよね(笑) ｣






相変わらずの三人に、瑞稀先輩が一言






｢ 付き合ってるけど、なに ｣






それがどうしたの？みたいな発言に騒ぎ出す三人






｢ え、ちょ、みずっくんまじ？！ ｣








｢ 瑞稀まじか〜(笑) ｣








｢ やばちょっとお祝いしなきゃじゃん！ ｣






こうなるから嫌だったんだよ、みたいな顔をする瑞稀先輩






なんか、嫌だな、その顔






まるで私と付き合ってることを否定してるみたい








｢ ねえ、なにその顔(笑) ｣





般若みたいやべえ、とか言って笑ってる瑞稀先輩





｢ 別に、なんでもないです ｣





どうせ話したって、笑われ、終わり





｢ 嘘だ、言え ｣





まだ少し笑ってる瑞稀先輩に少しイラッとして





｢ なんでそういう風に命令口調でしか言えないんですか？！ ｣





突然の大声に、音楽室から音が消えた





｢ なにイライラしてんの ｣








｢ 瑞稀先輩には関係ないです ｣








｢ は？関係あるから ｣








｢ ………すいません、もう帰ります ｣









こんなはずじゃ、なかったのにな

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