ブルー・ストーン

夏の風物詩 ページ22

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You Side









夏祭りも無事終わって、打ち上げみたいな感じで、皆で行こうと決めた海水浴







エリカさんに選んで貰った水着も、サチ先輩と一緒に挑んだダイエットも、瑞稀先輩の為







それなのに、事は上手く行くはずもなくて







｢ お前、もっと痩せろよ。てか、よくそんな体型でそんな水着着れるね ｣






私の努力は見事に吹き飛ばされて、撃沈








｢ 素直に、他の男に見せたくないからパーカー羽織れって言えばいいのに！ ｣






少しセクシーな水着を身に纏うエリカさんが援護してくれる







｢ こんな奴誰も興味ねえよ(笑) ｣







自信たっぷりな彼に少し苛立ち、こうなったらナンパでもなんでもされてやると思い






意地を張って、一人でジュースを買いに行くことにした








気のせいか、瑞稀先輩が心配そうにこっちを見てる気がしたけど、無視








何事も無く、少し遠い自販機に辿り着いて







瑞稀先輩達のところに戻ろうとした時









＿おねーさん、一人？







ナンパの醍醐味のセリフを頂き、ちょっと嬉しい






私だって、瑞稀先輩みたいに、








＿何も言わないって事は、いいんだよねー？








｢ ちょ、痛いっ……離してください…… ｣







いきなり掴まれた腕がじわじわと痛む








けれど、男の人の力に敵うはずもなく、引き摺られる








そんな時、背後から近付く影








｢ こいつ、俺のだから、構わないでくんない？ ｣








たった一言なのに、心なしか、少し怯んだ男の人は早足で去っていった







｢ なにナンパされてんの？馬鹿なの？ ｣






｢ 私だって、ナンパぐらいされます…！ ｣







怒っている彼に、私の怒りを重ねる







けれど、瑞稀先輩以外の男の人に触られた事実に、涙ぐむ






そんな私に気付いたのか、なんなのか







さっき掴まれた腕を優しく撫でられ








｢ もうそんな怖い思いしたくないなら、一人で勝手に行くな ｣







｢ ………こわっ…かった……っ… ｣







次から次へと流れる涙を、少し強く拭われる








｢ 黙って俺の隣に居ればいいの、わかった？｣







私の嫌いな命令口調だったけど、そこには小さな束縛が合った気がして








素直に頷く私に、強引にキスをした

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