第25話 ページ29
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「君酷いな、もう少し口の汚さに気を使ったらどうだ？
そんなものでは、ヒーローなどにはなれないぞ！」
「余計なお世話だよ端役が！！」
OMG。
ああ神様、本当にこんなことがありえるんですか？入学して早々、新しいクラスメイトと喧嘩が出来るような素晴らしいメンタルの持ち主が2人も同じクラスに居るなんて。しかも1人はあの入試の時のメガネ君じゃん。
もう私潰されちゃう、キャラが濃すぎて眩しすぎて潰されちゃうよ。
「(と、とりあえず、席を探さないと…きっと名前順だよね、”瞬”だから、窓際くらいかな)」
どうやら黒板に席順が張り出されているようなので、気配を殺して前へ進む。
未だにあの二人の言い争いは終わっていないようで、今も後ろから二人の声が聞こえてくる。
先に席に着いていた他のクラスメイト達も、状況が分からず戸惑っているようだ。
「(まあ、目の前であんな言い争いされちゃ、どうツッこんだらいいのか分からんよな！！)」
また脳内で思考を巡らせながら座席表を眺めていると、ようやく自分の名前を見つけることができた。
「(あ、あった、瞬A……やっぱり窓際か、ラッキー)」
そう心の中でガッツポーズを決めると、教室の後ろの方に、自分の大好きな名前を見つけることができた。
「(と、とどどど、轟君が……!!!!同じクラスッ……だと……！？？
え、見間違い！？じゃないよね！？)」
何度も確認するが、やはりその平坦な紙に印刷されているのは確かに”轟焦凍”の文字が。
” 轟 焦 凍 ” の 文 字 が 。
「(うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!え、いや轟君の事だからきっと受かってるだろうなあとは思ってたけど!!!!思ってたけども!!!!!!!!!嬉しすぎる、また同じクラスなんて、もう幼馴染レベルじゃない!?ウチ、轟君の幼馴染語ってもいいレベルやない!??うっはあああああああああああああああああああああ)」
(ねえ、あの女の子、大丈夫…？)
(黒板に縋りついてんな…)
(そんなに席が嫌だったのでしょうか…？)
(多分、あいつあの爆豪って奴の真後ろだったんだろうな…余ってる席的にそうっぽいし)
(うわ、黒板に頭打ち付けてる！！あれもう血流してない！？大丈夫かな！？)
自分の知らないところで、
自分がかなり周りに注目され、
しかも良からぬ勘違いをされていることなど、
露も知らない瞬少女であった。
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海老(プロフ) - マリさん» ありがとうございます！明日でテストが終わるので、これからどんどん更新していこうと思います。楽しみにしていてくださると幸いです(*^^*) (2018年9月5日 0時) (
レス) id: d79671d04f (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - とても面白いです！今後の展開楽しみにしています！ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 8381fae561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海老 | 作成日時：2018年9月1日 20時
