第11話 ページ15
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「あ！でも！」
「なんだ、まだなんかあんのか？」
「あなたが怪我してないのはほんとに、すごく安心したんですが……他に怪我した人はいませんでしたか？知っていたら、教えて欲しいです」
「あー、どうだろうな。俺も自分のことで手一杯だったから、あんま周りのことも見えてなかったしよ……俺が知ってる中では怪我した奴は誰もいないぜ」
「そうですか…」
他に怪我した人がいたなら、すぐ謝りたいと思ったんだけれど。今のところ私が関われているのは彼だけだし、もう諦めるしかないのだろうか。
まああとは、先生達に直接聞きに行くか……
「心配なら、救護室に行ってきたらどうだ？さっき怪我した奴を召集する放送かかってたし」
そんな放送、かかってたのか。全く気づかなかった。それだけ集中してたのかな。
とにかく、彼にお礼を言って、早く向かわないと。
「分かりました。教えて頂いて、ありがとうございます！」
「おうよ！」
よし、そうと決まれば今すぐ救護室へ向かおう。多分、案内の紙や看板が立っているだろう。そこを辿れば、きっと、
「ちょっと待て！」
「はい？」
呼ばれたかと思えば、声の先には先程の赤髪君。急にどうしたのだろう、何か言うことでも思い出したのだろうか。
「どうしましたか？」
「あー、大したことじゃねえんだけどよ。
お前、名前なんていうんだ？」
なるほど、名前か。確かに、名乗りもしないであれだけ質問していた私も失礼だ。もっと最初に名乗るべきだったな。
「瞬Aです！」
「そうか！俺は
お互い雄英、受かるといいな！」
「…っ、はい！」
彼は、本当にいい人だ。
感謝の意を込めて、私は
そして勢いよく後ろへ向き直り、そのまま駆けて行った。
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海老(プロフ) - マリさん» ありがとうございます！明日でテストが終わるので、これからどんどん更新していこうと思います。楽しみにしていてくださると幸いです(*^^*) (2018年9月5日 0時) (
レス) id: d79671d04f (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - とても面白いです！今後の展開楽しみにしています！ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 8381fae561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海老 | 作成日時：2018年9月1日 20時
