美男美女は忙しい。 (ページ15)

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そして次の日、
朝またキム・ジョンインと登校をしていると、

「何かいつもよりひどい気がするんですけど…。」

視線が。

女子だけでなく男子からもすごい。
なんなんだ？

学校に着いてからはもっと酷かった。

「あ、あの二人だよ！」
「うわ～ほんとだ！」
「すごいねぇ～！」

なにがだ。

そうツッコミたくなるのを抑え、教室が別なのでキム・ジョンインと別れて２組に入った瞬間、

SJ「AAAAAA！」

「どぅふっ！」

SJ「これ！見たわよ！全校で話題になっちゃって！」

突進してきといて謝らんのかい

「なにがよ…。」

SJ「こ～れっ！」

「ん？EXO？」

スジョンは表紙を私に見せた後ペラペラッとページをめくり、見せてきた。

SJ「''デート中のカップルに直撃！
この夏アツアツなカップル特集♡''
だって！
しかもAたち、ど真ん中で一番デカイ！」

「え、嘘でしょ！？」

てかもう雑誌発売してんの！？
バッと雑誌をスジョンから奪う。

「ほ、ほんだ…。」

「''○○遊園地で出会った美男美女カップル''って…
まじかよ。」

SJ「もうセルカなんてどうでも良くなっちゃった！
びっくりしたわよ！」

「それで視線が痛々しかったんだ…。」

SJ「もうあんたら、公認カップルだよ。
あのキム・ジョンインと付き合うAを悪く言う奴もいたけど、雑誌にこんなデカデカと特集されちゃあね～！」

いい事なのか悪いことなのか。

本当は付き合ってないんだけどなぁ…。
なんだろこの胸がチクチクする感じ。

「ねぇスジョン？
あの人は、私のことどう思ってんのかな？」

「さぁ？そんなの本人に聞いてみなきゃ分かんないじゃない。」

SJ「A、私脈アリだと思う。」

珍しく真面目なスジョン。

「なに？脈アリって？」

SJ「キム・ジョンインとA、多分両想いだよ。だから元気出し「両想い！？！？」
うるさっ！！」

SJ「あんたキム・ジョンインのこと好きなんじゃないの？」

「え、そうなの？」

SJ「やっぱ分かってなかったか。
今まで男に興味無さすぎよ！
いい加減気づくことね～。」

私が
キム・ジョンインのことを
好き…？

そう思った瞬間、胸のチクチクとした痛みが、
なんだか、
暖かくて、でもドキドキする変な感覚に変わった。

そっか…私好きなんだ。
キム・ジョンインのこと…。