美男美女は忙しい。 (ページ1)

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何だか周りがうるさい。

女子たちの奇声とも呼べる叫び声。

あぁやっぱり熱があるんだから学校休むべきだったのか。

しかしなんだこの感じ。
唇に違和感。

そう思った時、真っ暗だった視界に光が広がった。

熱のせいかすごいボヤけてる。

ひ、人？

「へ？」

女子たちの悲鳴はなり止まない。

あぁ私は何てことをしてしまったのだろう。

学校一の、イケメン君と
私はキスをしてしまったらしい。
あぁ、私のファーストキッスがぁ～～

？「よし、逃げよう。」

「は？」

第一声にそう言うと彼は私の腕を握り人混みを駆け抜ける。

だんだんと周りは静かになっていって、
彼は立ち止まった。

「はぁ…はぁ…」

？「ごめんね、少し急ぎ過ぎた。」

「…い、いえ…。」

？「あの、さっきのことなんだけど…。」

「あ、大丈夫ですよ。」

何だかボケてて何も覚えてないし。

「じゃ、失礼します。」

？「ちょっと待てよ。」

待てよ？

「え？」と振り向くとそこにはいつもの綺麗な笑顔ではなく、冷たい顔をした彼が立っていた。

？「何が「大丈夫ですよ。」なの？」

「は、はい？」

？「キスして来たの、お前だろうが。」

「え、えぇ！？」

？「ごめんなさいで済むと思うなよ？」

えっと…
これは…

やばいことになりそうな予感？