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兵頭達が廊下に出ていった。
『…はぁ、もうなんなんだこれ。』
頭を抱えながら椅子に座る。
「…私達、本当に殺 されちゃうのかな?」
花恋の声が震えている。
『大丈夫!私が花恋のこと守るよ。
…どう?惚れた?』
「…その元気俺にも分けろっつーの。」
ちょっとふざけて見た私に、少しだけど笑ってくれた真壁と花恋。
うん、笑ってたらなんかどうにかなる気するじゃん。
きっと大丈夫。
ぶっきーだって本気で殺.すつもりないよ。
『…ちゃんと帰れたらいいな。』
お母さんのご飯、食べたいなぁ。
お父さんとまたゲームやりたいなぁ。
「帰れるよ。だからそんな顔すんなって。」
そうやって後ろからわしゃわしゃと私の頭を乱雑に撫でる。
里見の手って大きいよなぁ。
『…もう!』
怒りながら振り返ってみるけど、なんだか暖かくて、嬉しくて、可笑しくて。
「うん、笑ってる方がいい。」
なんて言ってくれるから、もっと無理矢理にでも笑おうって。
「Aのことは俺が守るよ。」
ほら、こんなことまで言ってさ。
澪奈のことが好きなくせに、思わせ振りなことをさ。
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かぜすん(プロフ) - ソラさん» ううううソラさんの作品昨日夜中に読んでました(;_;)ドラマとは違う里見くんにトゥンクしてます…ソラさんの作品も楽しみにしています! (2019年2月26日 23時) (レス) id: e4de384fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 里見くんの小説、楽しみに待っております! (2019年2月26日 15時) (レス) id: 06b27bfe9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぜすん | 作成日時:2019年2月25日 23時