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「ぶっきーはまだ作業中だ。盗聴の心配はないだろう。」



教室に戻った私達は甲斐軍団、その他と席を囲っていた。


「なんだよ、話って。」


「…中尾は多分死んでない。」


「どういうこと!?」



涼音が凄い勢いで食いつく。



「さっきAと2人で、美術準備室に行ったんだ。」


「中尾がいたのか?」



石倉は私と里見を交互に見る。



『ううん、姿は見えなかった。
でもね、部屋の中が少しだけ見えた。
全く同じパンの食べかけが2袋もあった。』


「いやでもそれだけで生存確定は無理があんだろ!」



石倉にすぐさま否定される。

…なんで涼音がいるのにそんな否定的に言うかな。



「あと遺体の匂いが全くしなかった!
普通なら多少の異臭が漂うはずだ。」



考えるだけで少し、吐き気がしそうな話だ。


「それだって、遺体を別の場所に隠したり、
バラバラにして。トイレに流したとか!」



本当に石倉は馬鹿だな。



「…ねぇ!なんでそんなネガティブに捉えるわけ?
本当に生きてるかもしれないじゃん!!」

『そうだよ、あのパンの袋はぶっきー1人で開けたって考えにくいし、中尾が生きてる可能性は高いよ。…大丈夫、中尾は生きてるよ。』


隣にいる涼音の背中を優しく撫でる。

ありがとうって小さく微笑んでくれた。




「けど…、生きてたとして、なんで殺したふりなんかすんの?」

「…俺らに恐怖心植え付けるためだろ。」



甲斐がそう言い放つ。

確かに、人ゴロしに刃向かうやつなんてきっといない。


「…でも先生には爆弾がある。」


「問題はそこ!リモコンさえ奪えれば逃げれんだけどな…」


「だったら俺が奪ってやる…。」




なんだろう、甲斐がとても怖く見えた。





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かぜすん(プロフ) - ソラさん» ううううソラさんの作品昨日夜中に読んでました(;_;)ドラマとは違う里見くんにトゥンクしてます…ソラさんの作品も楽しみにしています! (2019年2月26日 23時) (レス) id: e4de384fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 里見くんの小説、楽しみに待っております! (2019年2月26日 15時) (レス) id: 06b27bfe9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かぜすん | 作成日時:2019年2月25日 23時

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