８７話 嘘はやめといた方がえてですよ ページ48
心「そう言えば、敦也は？」
巧「もう来るも思うよ？まだ来てない」
心「そっか、颯太は？」
勇「ああ…うん。いいこだったよ。彼は」
心「死んだみたいに言わないでくれ」
巧「さっきまでいたんだがうるさいと言う理由で病院を出禁になったんだ」
心「アホ…」
一度病室に戻ろうと、出ていく人使であった
−
心「…病室、同じだったか」
そらそうかと、ドアをあける
近「人使！お前今までどこにいたんだ！」
心「と、父さん？」
理「病室を勝手に抜け出して！心配したのよ！」
心「か、母さんも…何で、ここに」
いきなりのことで呆気に取られる
近「そりゃ、息子達が病院に搬送された何て連絡が来たら焦って飛んでくるに決まってるだろ？」
理「それで、飛んできて二人とも意識不明なんて言うじゃない！荷物を取りに行って帰ってくれば人使はいないし、良かった…元気そうで」
心「ごめん、なさい」
近「もう、こんな事は２度とするなよ」
心「うん」
理「次からは、すぐに連絡してね」
心「…うん」
鍵(…どうしようか。かなり起きづらい状況に)
乾「入るで。心操」
心「もう入ってますよね…乾さん」
乾「まあ、せやな」
心「どうしたんですか？」
乾「…この人等、自分とこの両親か？」
心「はい」
乾「…そか。まあ、それはええねんや。で？何時まで寝たふりしとんの？自分とこの兄貴」
カルテを見ながら聞く
心「はい？」
鍵「お、おはよう。人使」
必死に目をそらす
心「…何時から、起きてた？」
鍵「それはついさっきだよ！それは信じてほしい！ただ起きるタイミングを見失っただけなんだ！」
心「別に、怒ってないし…」
乾「兄弟喧嘩は後な。心操鍵次…やな。端的に言うで、深い傷はあの刺された１ヶ所のみで他は軽傷や。深い傷も応急処置とリカバリーガールで殆ど治っとる。今日中には退院できるで、親父さん、後で退院許可証を取りに来てもろてよろしいですか？」
近「は、はい。ありがとうこざいます。」
乾「ほな、行きますか」
−
乾「これが退院の書類になります」
近「ありがとうございます。では僕はこれで失礼を」
乾「おん。あ、一つだけ」
近「なんですか？」
乾「嘘はやめといた方がええですよ。こんな嘘何時か気づかれますから」
近「…何の、事ですか？」
乾「…さあ？さ、息子さんたち待ってはりますよ？」
近「…はい」
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作者名：通りすがりの某氏 | 作成日時：2017年11月9日 21時
