８２話 …嫌い、だから ページ43
心「…」
チラッと尾白を見てから封印を使う
心「…一応の応急処置はした感じだから早くリカバリーガールの所に連れていかないと行けないタイプ」
尾「すごっ、何したの？」
心「…これも、俺の個性」
尾「え？」
心「俺の個性のもう１つ、封印」
尾「はー！？兄弟揃って２つ持ってたのかよ！？」
隆哉「まあ、そう言うことだね。」
尾「何で、隠してたんだよ…」
心「…嫌い、だから」
尾「え？」
心「俺の個性が、一番嫌いだから！」
静けさだけがその場を支配する
隆哉「…まあ、この話は終わり！僕とオールマイトさん一緒にここに到着してるから、広場はもう大丈夫。人使くんも、この事は全ての人に知れ渡ってしまった。後で言わなきゃいけないよ」
心「後、３年は騙せると思ったのにな…」
尾「それ話す気ないよね！」
心「なに当たり前の事を」
尾白をジト目で見る
尾「何で俺が責められなきゃいけないんだよ！」
心「さ、火災ゾーンは攻略(?)したんだ。相澤先生を助けに行かないと」
隆哉「それは無茶だ。人使くん自分の状態わかってる？そんな状態で行ったって正直足手まといになるだけだよ？」
心「それでも！鍵次は早く処置しなきゃならないし、広場にいる方が本命だ！そっちを倒さなきゃ」
尾「無茶なもんは無茶だって！心操…人使の方も怪我重傷だろ！」
隆哉「そうだよ！もうすぐオールマイトも来るし、他のプロヒーローもくる。先生達が信じられないかい？」
心「プロヒーローもくる…じゃあ、本校舎には敵があらわれてないんですね？」
隆哉「え？うん」
心「そうですか…良かった」
そう言うと、人使は隆哉の方へ倒れこむ
心「あ、れ？」
隆哉「お疲れ様。コレだけの事をしたんだからそれは疲れるよ。もう、休んでいいんだよ」
心「隆哉…さん」
そう言うと、人使の意識は闇へと落ちていった
隆哉「尾白くん、人使くんとその鍵次くん…だったね？二人を取り敢えずゲートまで、僕はこの二人を連れていく。この敵は特に危険そうだからね。その分の情報も持ってそうなんだけどね」
尾「は、はい。大丈夫なんですか？その子達起きてきたりしませんかね？」
隆哉「んー、多分？それにね、危険をおかさずにひとを助けるなんて出来ないからね。あ、そうだ、人使くんの個性の解除忘れてた」
空中にディスプレイを表示させる
尾「出来るんですか？」
隆哉「まあ、それに近い状態にはね」
言い終わると同時にエンターを押す
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作者名：通りすがりの某氏 | 作成日時：2017年11月9日 21時
