７１話 人使はきっと、前に進めてない ページ32
飯「委員長の指名ならば仕方あるまい！」
心(そういえば、小学校の頃も投票だったっけ？)
−
心「…はい？」
心操人使−２９票
大石敦也−１票
心「何で俺以外満場一致なんだよ！」
大「そりゃ、あれを見せられたらね…」
苦笑い混じりで返される
「こうなっちゃったら、委員長は人使で副委員長は敦也だね…頼んで良い？」
心「…分かりました創(ﾊｼﾞﾒ)先生」
創「宜しく。人使」
−
心(…何で今、思い出したんだろうな)
鍵「人使ー？どうしたの？」
心「何でもない。」
−
川「さて、人使？どう説明してくれる昼間のあれ」
心「…はい」
川「はいじゃ、分からないんだなー」
この場のは謎の威圧感に支配された
光「ま、まあ勇太。言っちゃったのは俺だし…泳がされたのも…俺だし」
心「良いよ光…やっちまったのは俺だし」
巧「あ、じゃあ俺も…」
川「逃がされると思ってる？」
敦「人使ってよく突っ走るよねー」
心「…」
人使の心にグサッと貫かれまくる
川「そういえば、人使のクラスって委員長決めしたんだよね？何で立候補しなかったの？」
心「俺は委員長なんて向いてねーの。俺は…創先生の時だけで十分だよ」
川「ああ、ヒトシ先生か」
巧「…先生」
雰囲気がかなり暗くなる
心「ゴメンゴメン、かなり暗くなったな。忘れてくれ、帰るぞ」
光「うん」
川「人使…本当に雄英のヒーロー科に入ったんだね」
巧「おう。伊達に入試トップとってねえよ、人使は」
少し前を歩く人使を見る
敦「人使はあれを至近距離で見てしまった。…」
巧「そして、俺等と同じように、ヒーローに絶望した」
心「何してんの？おいて帰るぞ」
夕日をバックにした人使はとても大きく感じた
敦「やっぱりうちの委員長は人使だなって思ってただけだよ！おいて帰んないでよ人使！」
心「委員長言うなよ！もう終わったんだからさ」
颯太と勇太が後ろに残る
鈴「俺、今でも思うよ。俺らのヒーローは…英雄(ヒーロー)になれるのは、人使と万鬼先生と和(ひとし)先生だけだなってさ」
川「…そう。」
鈴「俺さ、思うんだよ。やっぱり人使は人使なんだって、あの絶望に俺は飲まれた。俺はあの時に立ち止まったんだよ」
川「僕も、同じなんだろうな」
鈴「…そうだろうな、俺らの絶望と、俺らの期待と人使は全部背負って、今ここにいる」
心「…」
鈴「人使の目を見れば一発だよ、人使はあのクラスで一番敵を恨んでる」
鈴「人使はきっと、前に進めてない」
７２話 そりゃ、運動関係で勝負すりゃ良いのに全部それ以外だからだろ→←７０話 待って！それは俺の死●フラグだから！
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作者名：通りすがりの某氏 | 作成日時：2017年11月9日 21時
