６０話 まずは…一人目 ページ26
「セキュリティー3が突破されました」
巧「ひ、光が！はずした！？」
心「…」
なにかを思い付くや否やすぐさま駆け出した
巧「人使！？」
訳がわからずもなんとかついていく巧
巧(は、速っ。追いかけるだけで精一杯だ)
曲がり角を曲がったときだった
「え？」
心「は？」
巧「…誰？」
心「み、三日観月…何でここに」
三「え？し、心操君…ですよね？どうして」
鈴「人使さーん、急がないとこっちじゃないっすよ！」
側から颯太が走ってくる。どうやら匂いで追いかけたらしい
心「あ、そうだ、颯太。こいつと安全な場所に逃げとけ。簡単だろ？」
鈴「へ？人使さんは？」
心「後で説明してやる。巧行くぞ！」
巧「あ、うん！鈴木また後でな！」
鈴「おい！説明しろ！斎藤！」
二人は訳がわからず置いてきぼりをくらう
鈴「まあ、帰ってくるわけないか…取り敢えず、そこの女！」
三「は、はい！」
鈴「安全な場所までつれてってやる。勘違いすんなよ？人使さんに頼まれたからだ」
三「は、はい。ありがとうございます」
戸惑いながらも避難を開始する
三(た、確か…同じクラスの鈴木颯太さん…だよね？)
元々異形型の個性のため颯太は簡単に空いている道を見つける
鈴「こっちがスムーズに通れる。行くぞ」
三「は、はい」
−
巧「後、職員室まであと１０秒」
心「ここから先は慎重にな？」
頷きお互い進んでいく
心「…見つけた」
敵１「なっ！？もう見つかったのかよ！話が違う！」
敵２「落ち着け。相手はガキ二人だ。焦らずにやるぞ」
敵３「そうだ！やっちまえ！」
巧(そう言うのは、THE低能の考えることだな)
巧が戦闘体制をとったとき横から手が伸びてきた
心「落ち着けよ、こんな奴ら俺一人で十分だ。」
巧「…人使がそう言うなら、」
敵１「なめやがって！」
心(一人は見てわかる通りの異形型。い、犬か？)
一人目はなんなく交わす
敵２「つっぱし過ぎるな！」
心(水？水系操作系か)
敵３「一気に畳み掛けろ！」
巧「…憐れな」
巧は小声でそういうと目を一度閉じた
心「誰も彼も…単細胞で助かったよ」
敵１「あ？」
その瞬間個性が使用された
心(引っ掛かったのは一人だけか…まあ、良いか)
敵２「お、おい。どうした」
心「そのまま矛を納めてくれる？」
敵１は言われるがままに棒立ちになった
敵３「おい！」
心「まずは…一人目」
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作者名：通りすがりの某氏 | 作成日時：2017年11月9日 21時
