呪術師なんで魔法は使えません 2

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『あれ…もしかして魚、苦手だった？』


ふと頭に過ぎったのが魚だったから、大群の幻覚見せたんだけど…
どうやら精神ダメージはちゃんと入ってくれるようだ。

少し冷静さを取り戻してきたが、今は手元に刃物はないので攻撃力0。
攻略成功であります！


『私は幻覚を見せる事が出来る。貴方とは相性が悪いかもね。』
『これ以上争う必要も無いし、今はおあいこって事でいいよ。』


『私はA。今度はちゃんと相手してあげるから名前覚えててね。私も含め、雑魚ばっかじゃないから周りをよく見なね。』
｢…｣


終始私をじっと見ている彼を置いて私はその場を後にした。

あれ私何して…あ、呪物！！！
やばい完全に道草食っちゃったー！！！



















『あ、あの、！』
｢ん、俺？｣

や、やっと見つけた…。
少し時間はかかってしまったが、ようやく呪物と関係のありそうなこの人に話を聞ける。

私の一つ上の学年でアドラのローブを着ている。
見た目はチャラそうだが、気は良さそうな人だ。

少しゆっくり出来るところへ移動して、話を聞いた。


『すみません先輩、急に話なんか。唐突なんですが、この鏡見た事ありませんか？』


呪物を撮った写真を見せて問いかけた。


｢あー、あるある！なんなら俺、それ一時期持ってたよ。｣
『ほんとですか！？今、何処にあります！？』

｢多分まだあると思うけど…着いてきてよ。｣


先輩に従って、後を着いて行った。
向かう途中に聞いた詳しい話だと、

学校内にほんの極一部しか知らない場所があるらしく、1年生の中盤頃にそこで拾ったとか。

最初は面白半分で持ち歩いていたようだったが、しばらくすると自身や周りの環境に異変が見られるようになって、怖くなり元あった場所に戻したらしい。


呪物だし、それくらいの影響はあったのかもしれない。

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