呪術師なんで魔法は使えません 2

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歩いているとどんどん匂いは濃くなって、とある部屋の中から漂ってくることがわかった。

調理室って書いてある。
誰かが何か作っているんだろうか。

好奇心で少し中を覗いてみると、見た事のある人物の背中を捉えた。

え、ランス君？


｢あれ、Aちゃんだ。｣


部屋の奥から私の名を呼ぶ声が。
この声は、マッシュ君か？

そろりと部屋に入ると、ランス君、マッシュ君、フィン君がいた。
調理台の上には大量のシュークリームが。


『皆でシュークリーム作ってたの？…ランス君、フリルのエプロン…ﾌｯに、似合ってるよ…ﾝﾌｯ』
｢何故笑う。｣


いや、顔の良い奴が真顔でフリフリのエプロン来てたら誰でも笑うでしょ！

てか、よく見たらマッシュ君もフィン君も着けてる！？
え、何、罰ゲーム？


｢あはは、違うよ。魔法薬学の宿題をランス君に教えて貰ってたんだ！｣


と、フィン君。


『えぇ…それでなんでシュークリームが…』
｢気付いたらこうなってた。｣


それはもう、才能だよ…。


｢Aはもう宿題はやったのか？｣
『あ、やってないわ。ランス君〜私にも教えて！！』


はぁ、とため息をつきながらも準備をしてくれるランス君。
こいつ、面倒見いいな。


｢ランス君とAちゃん、いつの間に仲良くなってたの！？｣
｢それに、この間気付いたら居なくなってたし。どこ行ってたの？｣


ひえ、質問攻めだあ…


『その、、急に用事を思い出して…ごめんなさい次からは報連相します。』
｢…｣


何とか言い逃れできたけど…
ランス君も2人に話してないみたいだし、まあなんとかなった、かな？



その後マッシュ君と一緒に魔法薬の作り方を教えてもらったけど、マッシュ君、そうやってシュークリーム生産してたんですね…！
マッシュ君が正確に作れる日は来るんでしょうか。








マンドラゴラは術式で黙らせました。

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