呪術師なんで魔法は使えません 2

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お、第七魔牙(セブンス)も気が付いたみたい。

ランス君は先程の魔法で餌袋に穴を開け、フクロウを1箇所におびき寄せようとした。
ただ私はフクロウの誘導をしただけ。

戦闘中でも頭が冴えるな、ランス君は。


「グラビオル。」


そしてランス君の魔法がシュリケスを押し潰した。

こうかはばつぐんだ!


「フクロウさんが邪魔だったんでな。どかさせてもらった。」
「ふ…ふざけるな！ラージシュリケス！」
「この魔法は俺の最も…！！」


フクロウを気にする事の無くなった今、ランス君にとっての障壁は何一つないのに。


「グラビオル。」


ランス君も今までの魔法と比べ物にならない威力での攻撃。

グラビオルはシュリケスと第七魔牙(セブンス)の人を押し潰すには十分だった。


「貴様にとって、戦いは優越感を得る為のものらしいな。俺は違う。」
「俺は大切な妹の為に戦わなければならない。」
「何が言いたい、貴様！」


「一つ教えてやろう。お前のような自分がために戦う奴に、俺の妹を救うという覚悟が負ける訳が無い。」


うっひょかっこいいね。


『さすラン。』
「略すな。」


こちらは決着がついた。
ランス君の圧勝だね。

さて…マッシュ君はどうだろうか。



















「やったか。」
『お疲れ様、マッシュ君。』
「うん。」


少しすると、マッシュ君と第六魔牙(シックス)の人が戻ってきた。
第六魔牙(シックス)の人、サメの姿じゃなくなってる。

むしろ真っ裸なんすけど。
服は大事にしようよ。

ランス君は第六魔牙(シックス)の人の傍に落ちていたコインを拾った。


「七魔牙(マギア･ルプス)…六番と七番でこの強さということは…」
「なんか、いけそう。」

「お前が言うとなんか気が抜けるな…」
『正直呆気なさがあるよね、』


思っていたより、難なく解決出来るのでは？
なんて空気になっていると、

いきなり後ろの扉が開き、フクロウ達は驚いて巣に戻っていった。




「おやおや。酷い言われようですね。随分と。」

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