呪術師なんで魔法は使えません 2

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「悪いがフクロウを送ってくれ。」








そうレインに言われたのを思い出し今はフクロウ小屋へと向かっていた。

なんでも最近忙しく話す時間も取れないらしい。
この間の課外学習の事も伝えないとだし、手紙を書いて送ることにした。

この前ランス君に呼ばれた時通った道を思い出しながらフクロウ小屋へと歩を進めた。
今度は通り過ぎたりしないからな。












道に迷うことも無く、フクロウ小屋の扉へと手をかけた。

というか、手紙の運搬方法がフクロウとか、どんだけ原始的なんだ。
お利口だなここのフクロウ。

あれ、中から話し声が聞こえる。
先客がいるみたい。

…というか物凄く聞き覚えがあるぞ。


『…マッシュ君とランス君だ。奇遇だね。』


よく会いますね。君たち。


「Aちゃんも掃除しに来たの？」
『いや普通に手紙を…てか2人ともフクロウ小屋の掃除してるの？え雑用？』

「違う。俺はコイツの手伝いだ。」




話を聞けば、マッシュ君は数々の行動が目立つということで校長から直々に罰を与えられたらしい。
そしてランス君はマッシュ君に接触してくる輩の排除と。


『それだけで済んだだけ感謝しなよ…というかマッシュ君、フクロウに恨みでも買った？』


マッシュ君はフクロウに頭をつつかれていた。
フクロウさんめちゃ怒ってますやん…


「何にもしてないんだけど、僕。」
「引くほどフクロウに嫌われてるな、お前…」


フクロウは止まることなくマッシュ君をつつきまくってる。
なんならリズム刻んでるよね。

あれ、私の周りにもフクロウが…



「一体何をしたっていうんだ。お、フクロウがやっと離れて…Aちゃん、フクロウなんか食べてどうしたの。」

『はへふぇふぁい。(食べてない)』


私の方はマッシュ君とは裏腹に、顔面にフクロウがくっついてきた。
私の顔に何か付いてましたかフクロウさん。

息できないです。


「お前はお前で引くほどフクロウに好かれてるな…」
『はふへへ。(助けて)』


これは好かれてるって言うんですか。
ほんと勘弁してください。

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