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「…ったく。ふざけてんじゃねぇぞまじで。」

そう言いながらポケットの中から何かを取り出したドット君。凄い丁寧な梱包がされている。

まじか、言動と不釣り合いすぎる。


「おらこれ。」
「何…これ?」
「人の部屋上がる時の手土産だろうが。常識だろ。」


まじか、ドット君。
何処ぞの坊ちゃんかて。
めちゃくちゃ育ちがいいのかな。

口と態度を直せばさぞおモテに…
まあこれがドット君だから変わらなくていいか。

フィン君の手元を覗き込めば何やら文字が書かれている。
だがあいにくまだこの世界の文字は読めない。

でも梱包と香り的に紅茶とかかな。


「めちゃくちゃ香りがいいから、それ俺のお気に入り。」
「ああ、うん…」


まじか、ドット君。
ここだけ見たら気品しかないぞ。
優雅に紅茶飲むドット君とか想像出来ないんすけど…


「いやー、なんだかんだ今日も平和ですな。」


またもやシュークリームを頬張りながら話すマッシュ君。
何処からシュークリーム取り出してるんだろう…


「何を悠長な…策を講じるぞ今から。コイン獲得のな。」

「あー彼女ほしー。」

『疲れたわフィン君ベット借りるね。』

「え、うん。…え?」

『大丈夫ーただ寝転ぶだけー』



こんなカオスな部屋に誰かが駆け寄ってくる足音が響いた。


「た、大変ですーーー!!」


声の主はレモンちゃんだった。
レモンちゃんは部屋を見渡し最後に私の方をギョッとした目で見る。
…どうしたんだ。


「男4人に、ベットに転がるAちゃん…そしてそこに鉢合わせた私…!」


「ケダモノぉぉーーーー!!!!!!」


レモンちゃんはくねくねと体を揺らし甲高い声で叫んだ。

…何となく理解したがレモンちゃんが想像する事は行われてないぞ。


「何もしてないし!!!てか自分から入って来たんじゃん!」

「Aちゃん大丈夫でしたか!?こんな場所で女の子1人…!」


レモンちゃんは私の方へ駆け寄ってアワアワした。


「何もしてないからね!??」
『大丈夫よー。こんな空間日常だし。女1人じゃない事が少ない。』

「何その日常!Aちゃんどんな場所に居たの!!」


高専なんて女生徒私含めて3人しか居ないからな。
常に男がいる状況の方が普通。
気にした事もなかったけど。


「…はっ!そうだった…!ちょっと来てください!」


唐突なレモンちゃんの真剣な顔に、みんなが疑問を浮かべた。

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夜野(プロフ) - アリガトウ!!!!!さん» コメントありがとうございます嬉しいですー!!思い付きで書きましたが楽しんで頂けると幸いです! (4月6日 22時) (レス) id: 69963d8916 (このIDを非表示/違反報告)
アリガトウ!!!!! - コレ、見たかったヤツだぁ〜♪呪術とマッシュルのコンビ探してたんだよねぇ〜!あざす! (4月3日 17時) (レス) @page17 id: 77321a7683 (このIDを非表示/違反報告)
夜野(プロフ) - あやなみ。さん» コメントありがとうございます!更新頻度あげられるよう頑張りたいです🫡 (3月25日 21時) (レス) id: 69963d8916 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - 夜野さん» 続編おめでとうです!これからも頑張ってください! (3月25日 8時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
夜野(プロフ) - ちはねこさん» コメントありがとうございます!ちはねこさんの期待に応えられたなら幸いです🥹これからも皆様に楽しんでいただけるよう頑張ります!! (3月22日 0時) (レス) id: 69963d8916 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜野 | 作成日時:2024年3月20日 23時

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