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それから数時間後。
家のインターホンがうるさくなった。
「誰だろうね。大ちゃん?」
「大ちゃんなら今始まったとこだけどね。俺が開けるわ。」
「うん、ありがとう。」
数分後
え、開けてくるにしても遅すぎ!!
「ねぇ、な…ん?涼介」
涼介は焦っていた。
いや、かなり焦っていた。
「A…」
なんかやだ。
この感じ。
前もこんな感じだった。
私が高校生のとき。
そして大ちゃんがデビューしたてのとき。
「A…」
なんとなくわかったんだ。
「うん、元気でね。行ってらっしゃい。」
大ちゃんは東京に上京するってことは。わかってたんだ。
「……っ、行ってきます」
やっぱり嫌だった。
今またそんな感じがする。
大ちゃん、次は私にも分からないよ。
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作者名：aritapi | 作成日時：2021年2月22日 1時
