1. ページ1
＊＊
『今日は本当にありがとうございました！army愛してます！！』
まるで映画館のような大きさである私の部屋のテレビの画面いっぱいにそれは映っていた。
割れんばかりの歓声。光るアミボム。
そしてキラキラと輝いている7人のイケメン。
A ｢……｣
傍から見れば、微動だにせず静かに見てるように見えるだろう。
だがそれは間違いである。
さっきから手元のまくらはちぎれそうなくらい強く握ってるし、叫んでいいなら叫びたい。
でもそんなこと出来ないから。
なぜって？まぁ少し私の生活を見ていってほしい。
極々普通の生活だとしたら、こんなことにはなってない。
これは私の運が悪かっただけだ。
少し裕福な家庭で暮らしたいと思うのは当然だけど、私の家は裕福を通り越して頭がおかしくなりそう。
普通、自分の部屋をルンバが3台も掃除をするか？
壁一面がテレビで、映画館のような部屋があるか？
見るからに桁が違うベットが自分の部屋にあるか？
そうなのである。
私は本当に運が悪かった、生まれてくる家を間違えた。
でも仕方の無いことで、別にパパやママに不満があるわけではなく、むしろ大好きなのだがそれとこれとは話が別だ。
もし私がBTSを好きになってなかったら、こんな事は思わないだろう
だがしかし、好きになってしまったものは仕方ない
タイムズスクエアで流れた映像を見てしまったその瞬間から、私の人生はガラリと変わってしまった
心を撃ち抜かれてしまったのだ。
世界一のお金持ちの令嬢が、韓国のアイドルを好きだなんて、今後の世界を背負っていくリーダーが。だなんて業界では言われてしまうだろう。
でも待って、なんでダメなの？偉いおじさんやおばさんには分からない魅力ってものが彼らには詰まっているのに。
うちには男の子がいないから、一人娘の私が確実に父の会社を継ぐことになる。
でも正直言って私は優秀なのだ。幼い頃から英才教育を勝手に受けさせられたこの私は、業界の間でも認められている。
だから余計に、周りからは完璧に見えてしまう令嬢がarmyだなんてネタにされる
父が私が幼い頃から一生懸命に勉学やらを教えてくれた恩を仇で返すようなことはしてはならない。
だから今も、このでっかいテレビからBluetoothを繋いでAirPods的なやつで音を聞いているのだ
これは、私しか知らない私の秘密なのである。
＊＊＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 880人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こばと(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます！！いえ、私も同じです…笑 新曲のMVを見た時は、1人で発狂しました！！笑笑 (2019年4月13日 20時) (
レス) id: 6a1b5b35fb (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - めっちゃ面白い！ライブ映像とか見ると興奮して発狂するのは私だけなのだろうか←ｼﾞｮﾝｸﾞｸｵｯﾊﾟｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!ｼｭｶﾞｻｧｧｧｧｧｧｧｧｧ(( (2019年4月5日 16時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
こばと(プロフ) - 真緒さん» コメントありがとうございます！本当にその通りです笑 推しは一日中見ても飽きないですよね！これからも更新頑張りますので、最後までお付き合いください！！ (2019年4月4日 20時) (レス) id: 6a1b5b35fb (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - カメラロールとか一日中見てられますよね笑 (2019年4月3日 4時) (レス) id: d8ce241943 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - このお話のタイトルを画面の向こうの我が推しに叫びましたよ。……無理、やばい、尊い。全くその通りでございます笑 更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2019年4月3日 3時) (レス) id: d8ce241943 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こばと | 作成日時：2019年3月25日 13時
