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プロローグ No.2 ページ3

「ん〜? ん〜?」

 ヨグ・ソトース……否、淤魅(よみ)はこめかみを両手両指でつつきながら身体と頭を左右に揺らす。

 「……大丈夫か?」
 「んにゃ! 大丈夫大丈夫」

 空海(くうかい)から声をかけられた淤魅は、それを想定していなかったためか、肩をビビッと震わせて彼の方を見る。大丈夫と云っているが、それは本当だろうか。

 「何はともあれ、その外の元凶ってのを潰せば良いんでしょ? 簡単よ」

 いつの間にか片手に拳を握り締め、掃除をするために使われていた箒はどこか……霧雨(きりさめ)の手にある。彼女の目線はしかと八雲(やくも)を捉えている。その圧力。並の妖怪位ならたおせているだろう。

 「えぇ。嗚呼そうそう、云い忘れていたのだけれど、外の鬼を倒している集団がいるわ」
 「それが何よ」
 「それに混ざりなさい」
 「は?」

 声が上がる。大妖怪とも称される八雲なら、博麗(はくれい)の圧力にも耐えられることは確か。しかし、その状態のまま反抗とも云えるであろうことを云うのは、恐れ知らず。
 不満げそうに肩を落とす博麗を余所目に、八雲は話を続ける。

 「只の集団ごときが鬼を倒しているだけでも問題なのよ。元は人間ですし。だからね、それらをしていても長年バレていない鬼殺隊にいなさいってこと」
 「…………わかったわよ」

 (ようや)く、とは云えないが、(しばら)く八雲と口論を続けていた博麗が折れる。
 これで始まる。鬼と刀が弾き、幻想が流れるこの物語が

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作者名:セーラス+RST x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年5月3日 0時

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