11冊目 ページ12
相澤side
く、空気が重い…
教室の扉を開けたときの1番の印象はコレだった。
皆、衝撃の受け方は様々だろうが先程の星乃があまりにも印象的で衝撃的だったのだろう。
いつも明るいA組の空気がよどんでいる。
自分達は経験も実践も積んできた。
色んな修羅場を他の人よりもくぐり抜けてきた。
そんな自覚があるA組だからこその衝撃。
＿＿＿＿＿圧倒的な個性。
自分達がどれだけ個性を伸ばしても叶わない才能の境地。
そして、少し見ただけでわかる星野の異常性。
これはひとつお灸を据えるしかないか…
一呼吸おいて俺は呼びかける。
｢おーいお前ら｣
俺の言葉で半数が顔を上げた。
残りの半数はまだ俯いたままだ。
｢何、ショック受けてんだ？自分達より強い人が急にきてびっくりしちゃったか？｣
図星だと言うように言葉につまるA組。
｢まだプロヒーローでもないくせに何天狗になってんだ｣
やれやれと肩を竦め続ける。
｢思い上がるのも大概にしろよ。この時期の転入生だ。強くて当たり前だろう。規格外で当たり前だろう｣
｢それは分かっていましたわ…ですが！｣
｢ですが、なんだ？八百万。これでお前達の課題がわかったな。現状、どこかで思い上がってる節がお前らにはある。もう一度見つめ直せ｣
厳しく言い放つ。
これは事実だ。俺が2年の後半から少しずつこいつらに感じてきたことだった。
｢それと、今日の星乃に恐怖を抱いた者もいるだろう。それもまた当然だ。彼女は少しズレている。それもそのはず、産まれてこの方両親やお手伝いさん以外と会ったことがなかったんだからな｣
俺がそう告げた瞬間、場の空気が凍った。
｢だから少し扱いが難しかったり、人と違うことで恐怖を抱くこともあるかもしれない。それも含めてまたよろしく、ということだ。いいな。今日はこれで1度終わりにする。午後からまたしっかり授業に励んでくれ｣
そう言い残し、俺は教室を後にした。
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むつき(プロフ) - 個性めちゃくちゃ好きですー！TT めっちゃ面白いし応援してます！♡♡ (2022年8月21日 12時) (
レス) @page13 id: 26807cb3aa (このIDを非表示/違反報告)
群青(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます！懐かしいですよね( ˶ˊᵕˋ)੭♡ (2022年8月20日 23時) (レス) id: 8d93eff7ab (このIDを非表示/違反報告)
群青(プロフ) - りんごさん» 嬉しいです₍ᐢ• ‧̫ •̥ᐢ₎ありがとうございます！ (2022年8月20日 23時) (レス) @page10 id: 8d93eff7ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ちか100かいだてのいえ懐かしすぎました笑 (2022年8月20日 1時) (レス) @page10 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ面白いです。応援してます (2022年8月20日 1時) (レス) @page10 id: 220ab80aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：群青 | 作成日時：2022年8月18日 20時
