TOP5になりましょうや的な？Ⅲ (ページ10)

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それから　ky.side ページ10

あれから、二人は俺が見た事のない程に泣いていた。
落ち着く気配は5分も見られず、さっきやっと落ち着いた。

キ「…んで、その動画の話、俺多分家からになると思う」

俺はポテチを貪りながら言う。
動画の話というのはうっしーの動画投稿についてのこと。
どうやらAがノーパソ持ってきてそれでやらせるそう。
少しは休んで欲しい。

レ「俺も家かな…。なんか病室やと遠慮してまいそうやし」
ガ「俺も家にするよ」
　「そか。なら自分とうっしーだけやね」
牛「すまんな」
　「次謝ったら殴る」
牛「こわぁ」

うっしーは枕を抱えて寝転がる。
ベッドでかいな。
Aは自分のジュースを手に取り立ち上がる。

　「じゃ、今日のところは帰ってやろうかな」
牛「悪役のセリフ」
レ「覚えてろ」
牛「雑魚キャラだ」
キ「俺も一旦帰るかな」

スマホをポケットに入れ、袋にお菓子や飲み物を詰める。

キ「みんなは？」
レ「俺も帰るわ」
ガ「俺も帰るよ」
牛「俺も帰るかな」
　「抜け出すな」
牛「俺も帰りたい」
　「その腕に繋がった管がないと不安定な身体が帰れると思うか？」
牛「気合い」
レ「脳筋うっしー珍し」
キ「じゃあ帰るから、病院抜け出さないでね」
牛「しねえよ」
　「じゃ、明日」
牛「おう」
ガ「またね」

俺たちは荷物をまとめ、うっしーに手を振って病室を後にした。
ガッチさんは虚しそうな顔してる。
…なんかあったのかな。

キ「ねえガッチさん」
ガ「ん？なに」

廊下を歩きながら聞く。

キ「なんかあった？」
ガ「なんか…って、どういうの？」
キ「落ち込むようなこと」
ガ「……」

ガッチさんは少し俯いて黙る。
そしたら顔をあげていつもみたいに笑う。

ガ「別にたいしたことじゃないよ。心配しなくていいよ」
キ「…そ」
レ「なんやキヨくん、神妙な顔して」
　「……」
レ「なんかAも落ち込んでへんか？」
　「え、そう？元気いっぱいAマンだけど顔食う？」
レ「心配した俺がアホやったわ」

今のいいギャグだな。
今度個人の時に言ってみよう。
…でも、Aも落ち込んだ顔してるように見える。
今日はなんかみんな喜怒哀楽がハッキリしてる。

キ「…帰り俺飲みに行こうかな」
　「は？珍し」
レ「正気でも失ったん？」
ガ「今日大砲降る？」
キ「俺だって飲んでみたい日もあるわ！」
　「…自分も行っていい？」
レ「え」
ガ「…俺も」
レ「え！？」
キ「いいよ」
レ「お、俺も」
キ「うん」

…なんか嬉しいな。

キ「行こ」

楽しみだ。