TOP5になりましょうや的な？Ⅲ (ページ9)

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十分 uszw.side ページ9

「＿＿出てくれるんか」
牛「ああ」

イベントに出られる可能性がある。
ならば、心配をかけさせてはならない。
迷惑がかかる人間の数が計り知れないからだ。

牛「心配かけさせちゃ、悪い」
　「お前の体調が第一」
牛「そうも言ってられない状態だろ」
　「でも、そのせいで悪化したらどうするつもりなんだよ」
牛「自己責任だろ」
　「笑えんな」

はあ、とため息を吐かれる。
申し訳ないな。

　「もっと、もっと身体労わらんか阿保…」
牛「俺にできるのはさ、これくらいだし」
　「十分過ぎるほどやってくれてんのよアンタは…」
牛「…じゃ、パソコン頼む」
　「ああ。わかった…って、お前さ、動画のネタどうするつもりなん？」
牛「ネタ？」
　「うん。内容」
牛「あー…」
　「無策かコイツ…？」
牛「いやいやぁ別にねぇ？俺くらいになればネタなんて大量よ」
　「本音は」
牛「どうしましょう」

ネタ…？
人のパソコンでできる実況とは。

　「……あ、ならさ。あいつら呼んで雑談は？」
牛「雑談？」
　「うん。来れないやつはDiscord繋げばいいし」
牛「成程。頭いいな」
　「だろ」

名案じゃねえかA。
それなら全然アリだな。

牛「ならあいつらにも話通しと＿」
キ「ただいまうっしー」
レ「帰ったで」
　「お、ナイスタイミング」

ちょうどいいところに来たな。
いまの話しとかないとな…

あ。

ガ「うっしー＿＿＿＿＿＿。」
牛「…ガッチさん」
　「……」

ガッチさんだ。
記憶が戻ってやっと会えた。

牛「ガッチさん、俺戻ったよ。ごめんね色々してもらっちゃっ＿」

ガ「っく…」

え、ガッチさん？
泣いてる？

ガ「…ごめ、ちょっと安心したらいきなり出てきて」
牛「や、べ、別に大丈夫だけど、その」

よ、予想外。
まさかガッチさんが泣くとは思ってなかった。
レトルトとかAが泣くのはあると思ってたけど、まさか。
ガッチさんが

牛「っ……」
　「え」

やばい、なんでこっちまで。

　「いやいや貰い泣きか？なんでこの二人の組み合わせでこうなる！？」
牛「い、いや、その、なんか込み上げて…」
ガ「っうぅ…」
キ「なんかしんみりしてきた」
レ「俺らん時に比べたらマシやで。号泣やった」
キ「確かに」

目からボタボタと涙が溢れる。
止めようと拭ってもどうにも止まらない。

牛「ぅぅ…ガッチさん、ごめぇん…」
ガ「バカ…この馬鹿…」

その後も俺ら二人はしばらく涙が止まらずAがオタオタしていた。

すまん。