TOP5になりましょうや的な？Ⅲ (ページ15)

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破茶滅茶ページ15

レ「待ってチャリで回るってそのままの意味？」
　「そう、君らの家をハシゴ」
キ「何時間…かかる？」
ガ「……多分、4時間は」
　「たかが4時間よ」

休憩せず走り続ければ3時間台も夢じゃない。

レ「…阿保やわ発想が」
キ「うん」
ガ「でもやるよこの子」
　「うんやる」
キ「…車出したいとこだけど俺車ないし酒入ってるし」
レ「…車持ってない」
ガ「俺も酒入ったからなぁ…」
　「いや、チャリでいいって」
キ「お前バカなんじゃない？」

なんでだよ別に合理的だろうよ。
体力のある若者に任しとかんかい。

　「やるっつったらやる。これが一番手っ取り早い」
レ「……今何時だっけ」
キ「7時越えたくらい」
ガ「…やり得る時間だもんなぁ」
　「うん、これ飲み終わったら解散ね。家回るんで」
ガ「…うーん、安全第一にね」
キ「……ほんと、頼むよA」
レ「…ガンバッテ」

よし、納得した。
心配性だな彼らは。

　「うし、なら早く食って飲んでまおう」

店「ありがとうございましたー！」

会計を済ませ、外に出る。
うん、寒さがクるな割と。
冬は暗くなるのが早い。

　「よし、じゃあ解散。またそれぞれん家で」
キ「まずどっから行くん？」
　「じゃお前んちで」
キ「ん、おっけー」
レ「そんで次が俺やな」
ガ「…で、問題が俺ん家だね」
　「埼玉在住ガッチマン」
ガ「流石に最寄りの駅まで持ってくるよ」
　「マジ？終電大丈夫？」
ガ「うんまだ大丈夫そう」
　「そか、なら最寄りの駅のマップ送っといて」
ガ「はーい」
キ「じゃ、気をつけて行くんですよ」
レ「事故とか洒落んならんからな」
　「おう任しといて」

ほんと凄い心配性だね。
いいお父さんになるよお前ら。
いや、すでにお父さんのヤツがいた。

　「じゃ、また」

そう言って別れた。
寒空の下、少しじわりと背中に汗を滲ませてたのは多分自分だけじゃない。
飲み会楽しかったなぁ。

『ガチャ』

　「ただいまー…」

もちろん返事はなし。
あったら超怖い。
犯罪者との対峙待ったなし。

　「…さて、チャリの鍵は〜」

どこに置いてたっけか？
棚に入れた希ガス。
真ん中のとこに〜…

　「お、あったあった」

チャリなんて長いこと乗ってんかったしな。
とっとと回収しに行きますか。
寒さもチャリのおかげで吹っ飛ぶでしょう。
リュック背負って…

　「ってきますぅう」

おお〜暖房かけてない室内から出ても外ってさみ〜な〜。
夜風が顔に当たってひんやりする〜。
さて、いざ出発！