ぅ〜っ！バァ！うっしーげんきげんき…か？ ページ49
「で、マジで立てんの？」
さっきうっしーが立った。
マジで立ってた。
牛「え、まあ」
病室のベッドに座る牛沢氏はキョトンとして返事をする。
「え、一大事じゃん」
牛「そう？」
「そうに決まってる。だって立てるならもうイベントでれるじゃん」
牛「それは医者に聞かないと分からんだろ」
「いーや出れるね。リハビリめちゃくちゃにさせてやる」
牛「鬼コーチめ」
立てるならもう歩ける。
要するにほぼ治ってるってこった。
…え、コイツトラックに轢かれたんだよな？？
歩けるとかマジ？
牛「…で、お前ずっといるけど離れたりしねーの？」
「え？」
牛「いや、キヨもレトルトも昼飯買いに行ったしよ。お前も買いに行かねーのかって話」
「ああ…まあカフェで食ったし」
牛「あれはお茶した程度だろ。体に良くねえぞ」
「…病人にいわれても説得力ねぇ〜」
牛「その通り」
クックックと喉を鳴らし低く笑う。
相変わらず骨格いいよな〜コイツ。
羨まし。
高めの鼻に細い骨格、顔の肉付きもThe男前…って訳では無いという意見もあるだろうが自分から見りゃジューブンイケメン。
しかも喉元から骨格が細い体型から浮き出て角張り方がなんかイイ。
何より年相応に見えねえ顔だよな。
クマ深い大学生だろホント。
牛「…んだよ、見つめ過ぎ」
「ん？ああ……すまんすまん。ちょいと人間観察を」
牛「俺の観察しても包帯だらけで何もわからんだろ」
「え？そんなにあるか？」
牛「頭と腹と腕と足」
「多いわ」
牛「まあ指が動くし良いけど」
「どこ折れてんだっけ」
牛「胴の一部…肋の細い骨かなんかだっけ。あと足の脛辺りがちょい欠け。あと頭蓋もちょっとあるんだっけか」
「うーわ痛そう」
牛「正直今すぐにでも叫びたい」
「肋とか喋ったら痛いんじゃねーの？」
牛「ちょい痛。麻酔入ってるしまだマシ」
骨折れるとかあんまないし話聞くだけでお腹いっぱいだわ。
まーじ痛そう。
「…無理すなよ」
牛「しねえよ。今無理したら下手すりゃ死ぬぞ」
「ああ…そうね」
すると後ろから足音がする。
看「失礼します」
「あ、ども」
看「採血しに来ました」
牛「あ、はい。聞いてます」
そういやさっきキヨが言ってたっけ。
…あ、そういえば。
「あの、佐々木のお母さん見ませんでしたか？」
看「あ、佐々木さんのお母様ですね。先程お戻りになる前に待合室に行かれたようですよ」
「待合室…」
廊下のとこか…。
うん。行かんと。
「う…佐々木、ちょい行くわ」
→
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
