今…なんつった？ uszw.side ページ45
「…さて、ほんなら病室に戻ろうか？"佐々木さん"」
コイツ……さっきまでの事を良いことに。
まあ少しくらい調子に乗せてやってもいいか。
牛「はいはいA」
キ「え、なんで本名？」
レ「滅多に呼ばんのに」
なんか2人が怪訝な目でこっち見てくる。
…なんだよ。
「佐々木さんとAはもう友達ですから」
牛「おう、Aは俺のマブダチだから」
うわまた怪訝な目に。
なんだよー別にAと仲良くなったっていいだろ俺だってAの事好きなんだからよ。
…好き、ね。
今心の中で迷いなく好きって言葉が出たな。
…好きってのにはLoveとlikeの二種類があるとよく聞く。
俺はよくなんでその二種類に縛られなければならないのだと感じている。
俺の…俺達の好きは、どっちでもない。
言わば敬愛と寵愛だ。
普通ならこれが両立することなんてない。
だって明確にLoveの感情が大きい寵愛にlikeの敬愛が覆い被さることなんてないから。
でも、それが成立するのが俺達だと思う。
親友…とかじゃなく親恋友人的な？
難しい。
ま、そんなんどーでもいいか。
俺らが楽しければ何でもいいと思える。
身勝手だけどな。
さて、こいつら二人も落ち着いたみてぇだしそろそろ病室に戻らねえと。
そろそろ昼になる時間だろ＿＿
「へへ」
＿＿爆弾。
爆弾が落ちる。
そんな予感がした。
「佐々木。これからも末永く宜しくな」
その爆弾は俺の何かの導火線に火をつけた。
その導火線に繋がる何かは、きっと。
牛「っ……！！お、おま…」
突然な、ななな、何言ってんだこのアホは！？？
す、すす、末永く…？？
そんなんプロポーズでしか聞か＿＿
ぷ、プロポ…っ
牛「…おぉぅ……」
やばいスゲェ間抜けな声出た。
てか顔あつ。
心拍数上がった。
今採血されたら救急搬送される。
いやここ病院だろ何言ってんだ俺。
「…ん、まあ兎に角病室に戻ろう」
は？何でそんな平然としてんのお前？？？
俺お前の発言で心臓破裂しそうなんだけど。
ぶっ飛ばすぞ。
つか二人がすげえこっち見てくる。
こっち見んな。
今顔真っ赤なんだよ。
キ「…レトさん、今の聞いた？」
レ「…おん、"末永く"やってよ」
やめろやめろ蒸し返すな。
てかめっちゃ不服そうだなお前ら。
「…え、何」
出 た よ 本 人 無 自 覚。
こいついっつも何も知らねえな。
ホントにぶっ飛ばすぞマジで。
キ「…うっしー今のどう思う」
牛「は」
レ「末永くやってさ」
牛「無自覚だろどーせ」
キレ「だよね/やんな」
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
