報連相 ページ44
寂しい………？
え、今寂しいとか言った？
あの牛沢が、自分にか？
牛「なんだよ珍しいもん見たみてぇな顔しやがって」
「いやぁ、珍しいもんみたぜ？」
牛「別に寂しいと思うのは普通だろ」
「まあ別にそうなんだけど…それを言ったヤツが珍しいって話でよ」
牛「俺だって寂しい時は寂しい」
「そ、そう」
寂しいか……。
へぇ、なんかちょっと嬉しい。
牛「…笑ってんじゃねぇよ」
「…グフッwwそのムスッとした顔のせいで余計に笑える」
牛「うるせえ」
ほっぺ膨らます表現なんて実際にするヤツいるんだな。
可愛いとこあるじゃねえか。
牛「…おいお前ら、そろそろ立てよ」
キ「ぅ…うん」
レ「っぐ……っぅぐ」
お、二人ともやっと立った。
目赤いですね。
キ「っぐ……A、ラリアットｫ…」
「…ん」
仕方ねえな。
キ「…ふんっ」
「ッグァ」
牛「いったそ」
レ「…っふふぁ」
「…笑ってんじゃね"え"」
痛いな相変わらず。
…まあでも、この痛みよりも今は。
この状況の嬉しさの方が勝つかな。
キ「っぐ…ぅ……ばかAがぁ」
「うん…馬鹿ですまんかったよ」
レ「俺らどんだけ心配じだお"もてんねんなぁ……」
牛「…ごめん」
まぁ、Aさんもうっしーも悪かったな。今回は。
「…次からはちゃんと報連相するよ」
レ「絶対や"がら"な"っ…！」
「う、うん」
キ「随時連絡しろ"よ"トイレから呼吸した回数ま"で」
「どメンヘラ」
キ「うるぜえ"」
「んはは、はいはい。何かあったら君達に言う」
牛「絶対な」
「うん」
…久しぶりだなこういう雰囲気。
気持ちい感じ。
良い。
「…さて、ほんなら病室に戻ろうか？"佐々木さん"」
牛「はいはいA」
キ「え、なんで本名？」
レ「滅多に呼ばんのに」
「佐々木さんとAはもう友達ですから」
牛「おう、Aは俺のマブダチだから」
AってのはもうAにとって邪魔にはなんないな。
…だって、憧れの牛沢である佐々木と友達なんだから。
「…へへ、佐々木。これからも末永く宜しくな」
牛「っ……！！お、おま…」
なんだよ、別に挨拶くらい普通だろ。
…そんなに驚いた顔する？
牛「…おぉぅ……」
今度は顔赤くなった。
なんか今日こいつ変じゃね？
コロコロ顔変えやがる。
いやまぁ変なのはさっきまでの一大事に比べたら比にならんが…。
「…ん、まあ兎に角病室に戻ろう」
キ「…レトさん、今の聞いた？」
レ「…おん、"末永く"やってよ」
「…え、何」
2人がすげぇ見てくる。
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
