シガレット rt.side ページ42
レ「そろそろ着くな」
キ「うん」
俺らは病院の中庭を歩いてカフェへ向かって進んでいた。
レ「吐く息が白ぅなるのは…やっぱ何遍見てもおもろいな」
キ「どうしたの急に」
レ「…前にうっしーが言っててな。Aがココアシガレット食いながら煙草の真似しとった時に」
キ「ああ、そんな事もあったっけね」
レ「キヨくんも同じ事しとったな」
あんなんやるん小学生までやろ。
俺もやりたくなる時はあるけども。
キ「割とアレ大人になっても面白いよ」
レ「まずココアシガレットを買わんからな」
キ「あん時買ったのって誰だっけ？」
レ「確か…」
なんやったっけ。
確か五人でコンビニいった時に誰かが買ったんやったな。
ん〜……。
キ「あ、思い出した。あれ買ったのレトさんだよ」
レ「え？俺だっけ？」
キ「うん、懐かし〜とか言いながら買ってた」
レ「マジで忘れてたわ」
そっか、あれ俺だったか。
キヨくんは変わらずお茶買って
ガッチさんは家に足りないもの買ってて
うっしーは酒とお菓子買って
…あれ、
A何買っとった？
レ「…なあ、あん時A何買っとったっけ？」
キ「A？あ〜……確かコーヒー買ってたのは覚えてる」
レ「ああ、買っとったな」
キ「…あ、ココアシガレットの横にあったうまい棒片っ端から全種類買ってた」
レ「………思い出したわ」
せや、あん時全フレーバーコンプしとった。
アホや言うて口に飴詰められた記憶。
うっしーも同じような目にあってた気がする。
レ「思い返すとAって奇天烈な行動偶にあるな」
キ「ああいういきなり奇行をとる人間が一番怖いよ」
レ「近くにガッチさんがいて良かったわ。Aを制止してくれる」
キ「ガッチさんもたまに奇行に走るけどね」
レ「…あの二人普段は割と頼れるんやけど」
二人とも一応どっちかっつったらクールタイプやしな。
ガッチさんは言わずもがなツッコミ天然ボケのホラー耐性全振りおじさんやし。
Aは過去にRTA界隈で走っとったこともあったとか聞いたからな。ゲームに関してはめちゃ頼れんねん。
レ「尚更とっとと会わなならんなってきた」
キ「奇遇、俺も」
カフェはもう目前。
どうやらカフェの名前は『陽の光』て言うらしい。
なんかあったかそう。(小並感)
キ「ねえ、窓から覗いてみない？」
レ「お、せやな」
店内を窓から覗き込む。
カウンターとテーブル席…
割と広いな……。
って、
あのカウンターの二人は。
キ「行こうレトさん」
あーこれはラリアットやな。
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
