カオスやな rt.side ページ40
婦「初めまして、いつも息子がお世話になってます」
やばい、よう分からんこの状況。
うっしーのお見舞い来たらAおらんしましてやうっしーもおらん。
しかもその代わりにキヨくんとうっしーの母さんがおる。
錬成？
レ「キ、キヨくん。二人は？」
キ「分からない、俺来たらいなかった」
婦「…私お医者さんに聞いてみますね？」
レ「あ、はい」
ええ？俺これどうしたらええんや。
取り敢えずAにLINEしとくか？
キ「レトさん、俺ちょっとAにLINEしとく」
レ「あ、うん」
いかん、先越された。
俺やることないやん。
キ「っと…」
レ「なんて打ったん？」
キ「ん」
キヨくんは俺に画面を見せる。
天才猫病室来たんだけどうっしー居ないってどゆこと?ラリアット受け身体制できてる?
レ「うわ」
キ「引くな引くな」
レ「いや、キヨくんのラリアット痛いやん」
キ「俺の全体重かけて首に打撃するからね」
一回喰らったことあるんよな。
シンプルに首取れたかと思った。
レ「既読付いたな…」
キ「……マジで何してんアイツ」
婦「あ、の…」
キ「あ、はい」
振り向くとうっしーのお母さんが看護婦さんを連れてこっちに来てた。
レ「ど、どうしたんですか？」
婦「看護婦さんが、ウチの息子と若いお兄さんが車椅子で散歩に行ったって…」
キ/レ「「若いお兄さん」」
確実にAとうっしーやないか。
キヨくんも確実に察してるな。
キ「俺らに伝えず連れ出すとはいい度胸だ…」
レ「キレた…」
キ「なんだァ？」
レ「やるなやるな独歩」
なら外行かなアカンな。
中にはおらんねやし。
婦「どこに行ったんでしょうか…」
レ「あ、なら俺らが探してきますよ」
キ「はい、病室で待ってて下さい」
婦「あら、いいの？」
レ「ええですよ、どうせ俺ら暇するのは嫌いですし」
キ「じゃ行ってきます」
看「あ、佐々木さんに帰ったら採血があるとお伝えください」
キ「分かりました〜」
さて、と。
かといって目星がある訳やないしな。
キ「どこいったと思う？」
レ「俺的には屋内」
キ「寒いもんね今日」
レ「でも廊下も寒いしなあ」
せやったらどこ行くんやろか…。
病人「お母さーん、温室いこーよ」
母親「そうねえ、お花綺麗だもんねぇ」
病人「僕お花すき！」
温室か…。
レ「キヨくん、温室ちゃう？」
キ「俺も思った」
レ「なら行ってみ…」
そこで俺らはある貼り紙を見て足を止めた。
そして
「「いや、カフェやな/だな」」
行先を変更した。
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
