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牛沢の心を忘れた佐々木さんの車椅子を押しつつ北へ続くコスモスの咲く花壇の並んだ道を進む。
「ねえ佐々木さん」
牛「ん？どしたん」
「これは独り言だと思って聞いて欲しいんだけど、牛沢の話ね」
牛「…うん」
別に、うっしーとしての記憶を無理に戻したいわけじゃない。でも、今確かに自分はうっしーを恋しく思ってる。
何だか癪だ。
でも今のコイツはそんな事を気取る程牛沢の成分が無い。
自分でも何言ってるかはわからん。
でもこういうのって気持ちの問題だろ？
だから、気持ちをぶつければ良いって話。
「うっしーってひなっち飼ってるじゃん」
牛「うん、ひなたのエサあげないとだけど今は難しいからガッチマンさんに頼んである」
「ひなっちの思い出話でもしようかなーなんて」
牛「…思い出せるかもね」
「まあそんな事あったんだなってくらいの気持ちで聞いててよ」
牛「…うん」
そうだなぁ、たしかありゃ今と同じ秋の終わり頃。
…キミの誕生日の話。
「あ"っ"！キヨてめぇケーキのつまみ食いしたろ！！？」
キ「しへまへんよ？！」
「テメェ口パンパンじゃねぇかwww」
ガ「もぉ〜遊んでなんで手伝いしてよぉ〜」
レ「ほらうっしー！手動かして！」
牛「俺主役じゃん？なんで輪飾り手伝ってんだ？」
レ「贔屓なんてでけへんからな」
牛「誕生日くらい別であれよ」
「ふぃ〜やっと終わったね」
牛「待って俺の飾り付け天才過ぎ」
レ「A先生そこ俺がやったトコです！」
「嘘つきは泥棒の始まりの為牛沢君はこのクソダサパーティー帽を被る刑に処す！」
ガ「あ〜俺が百均で買ったやつだー」
牛「ガッチさんセンスどうかしてるよ」
ガ「えぇ〜？！緑の帽子にちゃんとしてあげたのに？！」
「すげえな何だこのデザイン」
キ「無駄にキラキラ多いねコレwww」
牛「いやぁ〜ゴメンゴメンスマブラ中にトイレ行って……って、部屋暗っ？！？えっなに？！停電？？！つかアイツら何処行って……」
レ「はぁっぴばぁすでーとぅ〜ゆぅ〜♪」
「……ｯｸｸｸｸｸwww」
キ「ちょ、ストップレトさんwwAがダウンしたwww」
レ「はぁ？！笑」
「レトさwww歌ってるのそれwwwwww」
牛「…っくりした」
ガ「サプライズは成功したね笑」
牛「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞAさんちょっと待ってくれません？！ガノンドロフさんが虹色に光ってらっしゃるぅぅう！！！」
キ「黙々と崖に追い詰めてるwww」
「…ロス…牛沢…コロス」
ガ「怖www」
レ「あ、俺落ちた」
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
