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なんの問題もなく俺達は男の子を交番へ向かって連れて行く。
牛「なんかそろそろ日も暮れるのに車通り全然減んないね」
ガ「だねえ、子供はちゃんと横断歩道を渡ろうね」
ガッチさんは優しく諭す様に子供に言う。
男「はーい！」
男の子は元気よく手を挙げて答える。
やっぱり日本の未来は明るいな。
牛「そろそろ交番に着くな、良かったね、そろそろお父さんとお母さんに会えるよ」
男「わーい！ありがとう！おじさん達！」
おじさん…胸が痛いな。
…まぁでも、父さんや母さんは大事にするモンだからな。
いる内に仲良くしとくモンだ。
男「でも最近…ママとパパ仲が悪いんだ…。ボクがテストでちゃんと点とらないから……ボクのせいだよ…。」
ガ「そうなんだね…でもきっとパパとママは君のこと悪く思ってないよ。」
男「本当に？ボクのせいでママおこってない？」
ガ「うん、怒ってないよ。きっと君はママもパパも同じくらい好きなんだから、2人共仲直りしてくれるよ」
牛「……だな」
…俺の父親も家庭とか社会的なアレで嫌気がさしたんだろうな。
俺より幸せになれる資格のある子供はこの世にたくさんいる。
…やっぱり日本の未来は明るいな。
男「あ！お巡りさんの所だよ！」
牛「あ、交番もう着いたんだ」
ガ「じゃあ行こっか」
牛「あ、そういや俺こっち側にあるコンビニで買う物あるからちょっと先行っててー」
ガ「ん、OK了解」
この前セブンのお菓子でうまいのあるってA言ってたしな。
実食して今度感想伝えてやろう。
ガ「じゃあまた後で」
牛「うん、交番でまた」
俺とガッチさん＆男の子は横断歩道の手前で別れ、後ほど会うことにした。
牛「…ん、お菓子とやらを買いに行くか」
俺はくるりと方向転換し、セブンの方へ向かう。
そういえばこの前レトルトとAが、
セブンじゃなくてセブイレだ
とか言ってたな。
牛「…寒。とっとと店入ろ」
まだ11月だと言うのに何だこの寒さは。
日本の未来ホントに明るいか？
店「いらっしゃいませー」
俺は足早に店のお菓子の棚に向かう。
牛「……あ、これか」
その袋には、『山椒柚子チップス』と表記されている。
牛「……辛そう」
その後、一袋手に取り、レジへ向かう。
牛「すいません、ホットコーヒーのレギュラー下さい」
店「かしこまりましたー」
ホットフードのコーナーを眺めながら会計を済ませ、コーヒーマシンっぽい機械にカップをセットする。
牛「……眠いな」
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作者名：Yとさん。 | 作成日時：2022年11月14日 22時
