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ホグワーツがクリスマス休暇に入り、生徒達が入学当初の様に荷物を詰め込んだトランクを手にそれぞれの家へと帰り始める。
正直私は今回帰るつもりは無かったのだが、今世の実家、フォーリー家から両親の帰りを望む手紙が何通も届いていたので仕方なく帰る事にした。
本当はこのクリスマス休暇もスネイプ先生のお手伝いをしに行きたかったのだが、まぁそれは来年のクリスマス休暇にでも出来るだろうと思ったので諦めた。
ハリーとロンはホグワーツに残り、ニコラス・フラメルの事を調べる様だった。
ハーマイオニーはどうするのかと帰りの汽車の中で聞くと、私は両親の手伝いをするとだけ答えられた。
そういえば彼女の両親は歯科医だったっけ?
クリスマス休暇に入ったとはいえ、歯に問題も持った人にはクリスマスとかそんなの関係ないから忙しくなりそうだなぁとぼんやり考える。
到着したキングスクロス駅でハーマイオニーと別れ、衣類が入ったトランクとすやすやと寝息を立てるバディを腕に抱えながら壁際に立って待っていると、人の波の間から白金色の髪を持つ美しい男女が現れた。
……今世の私の両親だ。
『……お父様、お母様』
「久しぶりだな、娘よ」
「暫く見ない間に随分と凛々しい顔つきになったわね」
父、エーデル・フォーリーと母、ジェーン・フォーリーの手が私の頭や頬をすりすりと撫でる。
わぁ、前世の両親にも頭を撫でてもらうことなんて沢山あったけど、今世の両親の撫で方は随分と気品に溢れていて、同じ撫でる行為なのに全然別物に感じた。
「では行こうか」
父に肩を抱かれると視界がぐにゃりと歪み、そこから身体が捻られ引き伸ばされるような感覚がした後気が付けば私と両親は薄暗い森の中にぽつんと立っていた。
父が杖を振るうと生い茂っていた木々がまるで意志を持ったように左右へと避け、その奥にゴシック建築の豪邸が見えた。
………でっっっっっっっか!!!!
呆然としてる私をよそに母が手をぱんぱんと打ち鳴らすと、ぱしゅんと音を立て灰色のタオルを身に巻いた屋敷しもべが現れた。
「旦那様、奥様、お嬢様、お帰りなさいませなのです」
「ただいまボーベル、Aのトランクを持ってやってくれ」
「かしこまりましたなのです!!」
ボーベル、そう呼ばれた屋敷しもべは私からトランクを受け取ると、再びぱしゅんと音を立てて姿を消した。
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夢川(プロフ) - とーるさん» コメントありがとうございます。淫夢、くそみそネタに気づいてくれた方がいる事実にニコニコしている夢川です。亀更新になりますがこれからも淫夢やくそみそネタを突っ込むので、生暖かい目で見守ってくれたら嬉しいです。 (2023年5月7日 18時) (
レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
とーる(プロフ) - 主人公がすごく幸せそうで微笑ましいですね。この作品に巡り会えて本当に良かったです。ところで、作品の節々に淫夢、クソみそネタが見られるのですが、すごく好きなので嬉しいです。知らないなら、淫夢とかクソみそについては調べないでください。汚れてしまいます。 (2023年5月7日 9時) (レス) @page38 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月27日 17時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
夢川(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます、とても健康的な生活ができていますね! 本番が程よく執筆できたら短編集も作成していきます! (2023年3月25日 22時) (レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
夢川(プロフ) - ももなさん» コメントと応援ありがとうございます、短編集も本編が程よく執筆できたら作成しようと思います! (2023年3月25日 22時) (レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢川 | 作成日時：2023年3月24日 7時
