【UT】SUNRISE/SUNSET2【男主】

連 ページ10

「あー…もしかして、嫌だった?」
『いやいやいやいや、まさかそんなめっそうもない!』

ぶんぶんぶん、我ながらドン引きしそうな程首を振り否定する。
…なんだろう、彼のプライベートな空間を見させてもらえるって思ったら異常な程気分が高揚してる。
なんでだ、前の私だったら…多分やんわりと断っているはずなのに。
彼と、病室で泣きながら抱き合って以降…彼の事に関しては出来るだけ断りたくない、喜んで誘いに乗りたい、彼の事をもっと教えてほしいとすら思い始めてる。
彼の事を考えると…顔が熱くなる、心拍数が上がる。
…これって、もしかして…!

「…A…?」
『ほっ!? はい、なんでしょうっ!?』
「特に問題無いんだったら、このまま行くか?」
『あ、でもお店が…』

1週間も店を開けていたから、少しお店が心配なのも事実なんだよなぁ…。

「あぁ…店なら大丈夫。オットーとイザベラが1日おきに見に行ってくれてるから」
『ちょっとオットーさんとイザベラさん常連客の線を越えてる気がするんですが気のせいですかね』
「んー、どうなんだろうな。オットー達はそれが当たり前みたいな感じだったぞ?」
『当たり前なの…?』
「それとオットー達から伝言。ほい」

サンズさんは懐から青色のスマートフォンを取り出すと、画面を私に見せてくる。
私は膝を曲げて差し出された画面を覗き込んだ。

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＜ 常連客の集い (5) 🔍 📞 ≡
　 [昨日]
BoneBro明日A退院するって
おっとっとおぉ! 目覚めたのか
読書令嬢やっぱ過労よ、過労
観察JKAさんひとりでお店やってるから、そりゃ疲れ溜まるわ
社畜御身体はお大事に…自分の所でも一昨日同僚が倒れたので…
BoneBroワオ
おっとっとヴェイン、お前もマジで休め
読書令嬢アンタ死ぬわよ
観察JK南無🙏
BoneBro待て待て、まだ死んで無いから
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「あ、違う違う、もうちょい下だった」

一度画面を戻し、下へとスワイプするサンズさん。

『……』

……この人いつの間にあの人達とLINE交換したんだ!??!?!

休→←迎

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