その話は聞いていない ページ9
文化祭準備も問題もなく無事に進み、当日を迎えた。
学園には見知った人、
大木先生や、
花房牧之介、
タソガレドキにドクタケの忍者、
学園に通っている生徒の親。
様々な人の姿が見えた。
お母さんもきっと、来てくれたんだろうと思って少し悲しくなったけど、今はそれどころじゃないと、身を引き締めて作法委員会の出店へと向かった。
「いいか、少なくとも接客の作法は忘れるな。それと、笑顔を絶やすなよ?」
懇親の含み笑顔でそう言う立花先輩。
どうやら先輩も少なからず文化祭を楽しみにしているようだった。
「はい!予習復習バッチリです!」
『流石自主トレは欠かさない藤内だね』
「せんぱーい。そろそろ花火がなる時間です」
まるで喜八郎の言葉が合図かのように、学園の空に音だけの花火が打ち上げられた。
こんな事をしていたら余計目立つだろうにとか、そう思ったけど今更過ぎたのでツッコまない事にした。
「いらっしゃいませー、甘味はいかがですか?」
「こちらが、我が作法委員会が出す甘味屋の看板娘。AAです」
元々会場内に人が多かったのもあるが、すぐに甘味屋は満席状態となってしまった。
作法委員会みんなで作った甘味も好評で、この調子だとすぐに売り切れそうだ。
他の委員会もこんな感じなのかと思うと、みんなの出店を見て回る余裕は無さそうだ。
『他の出店も見たかったです』
「ん?何だ、聞いていなかったのか」
思わず立花先輩の方を見る。
「文化祭が終わったあと、延長戦として店番を前半後半に分け、自由に見る時間が設けられるそうだ」
だからそう肩を落とすな。お客様はまだまだ来るぞ?
笑顔でそう言う立花先輩に釣られて、私も笑顔になる。
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唯(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (2019年1月20日 15時) (レス) id: b278546180 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - hina hihoho2さん» ゆっくりしていってね (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!! (2018年10月17日 12時) (レス) id: d085377e62 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - どうもー!ひほほでーす!気になって来てしまった…。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 74a6d1071f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽 | 作成日時:2018年8月13日 22時