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その嗅覚は侮れない ページ8

時は夕刻になり食堂で私はAランチを頼んだ。

雷蔵はBランチと、今日は割と早く決めることが出来たみたい。

後ろでは今来たばかりの残りの5年生がどっちにするか悩んでいる。



『今日の決断は早かったね』


「僕がいつもいつも悩むと思わないでよー」


『冗談だよ、ごめんごめん』



席に着こうとすると、向こうから乱太郎、きり丸、しんベヱが現れた。

やっほーと挨拶すると、しんベヱは、あ!と声を上げて、ニコニコと私の方を見る。



「A先輩、何か食べましたか?甘味のいい匂いがします!」


『あぁ、これね?兵太夫も同じ匂いがすると思うよ』



するとしんベヱは、兵太夫の名前を呼びながら、彼の元へ走って行った。

それを苦笑して追いかける乱太郎ときり丸。うん、なんかごめんね。



「…あ、もしかして文化祭の出店?」


『ぴんぽーん、正解した久々知くんには沢庵を一切れ差し上げましょう』


「地味な嬉しさ」


「何だ、作法は甘味屋か?」


『まぁ、そんな所かな』



ふーん、と横目で見てくる三郎には、何となく気付かれてるんだろうなと思いながら席に着く。

どこの委員会も、文化祭の準備は順調らしい。


作法はというと、今日は目標の3分の2の甘味を作って、明日残りの分を作ろうということになった。


調理器具の準備中、調理器具の事を一々事細かに、興味津々に聞いてくる藤内が可愛くて。

今度一緒に何か作ろうと約束まで交わしてしまった。



「みんな、明後日のお楽しみと言ったところだな」


「いいよなぁ、お前ら。俺ら学級委員長委員会は今回も受け付けだぜ?」


『それも大事な仕事なんだし、いいじゃない』


「そうなんだけどさぁ」



お祭り男な勘右衛門に受け付けは少し物足りないらしい。


とか何とか言いつつ、当日を迎えたら結局一番楽しむ癖に。

その話は聞いていない→←その出店案は先輩らしい



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(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (2019年1月20日 15時) (レス) id: b278546180 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hina hihoho2さん» ゆっくりしていってね (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!! (2018年10月17日 12時) (レス) id: d085377e62 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - どうもー!ひほほでーす!気になって来てしまった…。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 74a6d1071f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月13日 22時

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