そのご褒美はやりたいだけ ページ25
「文化祭のご褒美ってったって、結局お鉢は俺らに回ってくるんだよなぁ」
「仕方ないよ、先輩達は実習に行ってるんだから」
「俺は八左ヱ門の気持ちがよくわかるぞ…何てったって今日は快晴の青空なんだからな!」
みんな、口より手を動かそうね。
雷蔵の、笑顔にも関わらずどこか冷たい言葉で、みんな無言になる。
八左ヱ門の言った通り、私たち5年生は文化祭のご褒美である団子を作っている最中である。
お察しの通り、学園長先生の突然の思いつきなのだが、
『文化祭のご褒美に団子パーティーって、学園長先生がただやりたいだけだよねぇ』
「ダメだよ!みんな思ってるけどそんなこと言っちゃダメ!」
雷蔵の言葉にみんな頷くあたり、どうやら禁句だったらしい。
みんながせっせと働いている中、勘ちゃんがあれっと声を上げる。
「三郎は?」
「今更かよ…」
『三郎は学級委員長委員会』
「えー!俺呼ばれてない!」
「仕方ないよ、1人で足りるみたいだし」
こっちの方が手が必要なんだから。
そう言うと勘ちゃんは多少大人しくなったけど、まだブーブー文句を言っている。
「あともうちょっとで中在家先輩が帰ってくるから、それまでの辛抱だよ。」
それで勘ちゃんはやっと大人しくなった。
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無事に電力復旧致しました。
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妄想ツイート、イラスト、垂れ流してます。
良かったらどうぞ。
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唯(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (2019年1月20日 15時) (レス) id: b278546180 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - hina hihoho2さん» ゆっくりしていってね (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!! (2018年10月17日 12時) (レス) id: d085377e62 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - どうもー!ひほほでーす!気になって来てしまった…。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 74a6d1071f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽 | 作成日時:2018年8月13日 22時