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その優しさが嬉しい ページ3

私はあの後、一旦家に帰された。

そして数日後、学園へ顔を見せるとみんな安堵の表情で私を見る。


みんな、わかりやすいなぁ。



「随分スッキリしたな」


『お陰様で。あの時はどうもありがとう』


「別に。幼馴染みだしな」



昔は、お互い素直だったのに。

何故こうも素っ気なくなってしまったのだろうか。

年齢を重ねたせいかもしれないけど、それが何だか、少し寂しかった。


それを本人に言うことは無いけど。



「おほー!久しぶりだな!」


『言うほど久しぶりじゃないでしょ』



まぁ、そうなんだけどな。


八左ヱ門は、頭を掻いて、目を逸らしながら



「…何かあったらちゃんと言えよ。俺ら、三郎と違って幼馴染みじゃないけど、もう5年も一緒にいるんだし」


『うん…うん、ありがとう』


「こいつ、ずっと心配してたんだぞ?」




勘右衛門!と八左ヱ門の大声が聞こえるけど、ただ、この5人の優しさが


嬉しくて、



温かくて、



痛くて。



「A、時には弱さを見せたっていいんだよ。人間なんだから。ただ、それは極力僕達の前でお願い」



雷蔵の切なそうな顔を見て、心がキュッと痛くなった。



「…だってさ」



そして、三郎の得意げな顔。



『っ…ありがとう』



私は、男性に比べると少し短い腕と、一回り以上小さい体で、5人を抱きしめた。



「やっと泣いたよ」


「三郎は兎も角、俺たちの前でまで我慢なんてしなくていいのに」



『本当に、ありがとう』




いい友人に出会えて、私は本当に嬉しい。





.

その迷い癖はしょうがない→←その温もりが心地いい



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(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (2019年1月20日 15時) (レス) id: b278546180 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hina hihoho2さん» ゆっくりしていってね (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!! (2018年10月17日 12時) (レス) id: d085377e62 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - どうもー!ひほほでーす!気になって来てしまった…。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 74a6d1071f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月13日 22時

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