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その後は彼に怒られる2人 ページ15

「あ〜、お腹いっぱい!」



そうしてポンッと叩いたお腹の中には団子が数え切れないほど入っている。



『食べ過ぎだっての。お店のおじいちゃんがびっくりしてた』


「たまにはいいでしょ!」



可愛く振る舞う勘ちゃんは、本物の女の子の様。

練習しなくても充分だと思う。


たわいもない話をしていると、次はいつ行こうかな〜と頬を緩ませていた勘ちゃんの顔が一気に引き締まった。

その理由に、私も気付く。



「…誰か付いて来てる」


『うん…』


「変装がバレたのか…?」


『でも、装束を着ていない限り私達が忍たまだとバレる可能性は低い』



ということは、顔見知りである可能性が高い。


敵の城の忍者か、知り合いの忍者か、はたまた学園の者か。



「様子を見よう」


『うん』



歩みを進めようと足を上げた瞬間、目の前に人が現れる。


元気良く飛び出して来た正体は、



「3年生の長屋はこっちだー!」


『え、左門!?』


「あれ、A先輩ではないですか!…お隣に居られるのはどちら様ですか?」


「俺だよ。尾浜勘右衛門」


「尾浜先輩だったのですか!?全くわかりませんでした」



僕もまだまだですと苦笑しながら言う左門は、どうやら決断力のある方向音痴を発揮したらしい。


連れて帰ろうと手を繋ぐ。
生憎、作兵衛のように迷子縄など持ち歩いてはいない。

作兵衛も大変だなと他人事のように思った。



「三之助と一緒に長屋に帰ろうとしていたのですが…って三之助!」



左門が指を指す先。
私たちの後ろに三之助がいた。


あぁ、付いて来る人の気配って…。



「次屋のことか…」


『そうみたい』



顔を見合わせて苦笑した。


勿論その後は三之助も回収して、みんなで忍術学園へ向かった。





.

その異変に気づけない→←その誘いは断らない



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(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (2019年1月20日 15時) (レス) id: b278546180 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hina hihoho2さん» ゆっくりしていってね (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!! (2018年10月17日 12時) (レス) id: d085377e62 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - どうもー!ひほほでーす!気になって来てしまった…。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 74a6d1071f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月13日 22時

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