RAMPAGEのお姫様Ⅱ (ページ8)

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温泉③ ページ8

樹「A」

シ「樹くん??」

樹「お疲れ様、ある程度終わったら旅館に戻るって」

シ「そうなんだ……」

樹「ぐったりだね」

シ「ちょっと疲れちゃった…」

樹「それまで寝てたら??戻る時起こすから」

シ「で、でも…」

樹「そこは甘えて、甘えられたら俺は嬉しいから」

樹は左隣に座るAを引き寄せ、Aの頭を

自分の肩に乗せ、ﾎﾟﾝﾎﾟﾝと優しく頭を撫でた。

すると数分後には小さく寝息が聞こえ、安堵の息を

漏らせばAの隣に慎はﾑｽｯとした顔で座り込む。

樹「流石まこっちゃん、気付くの早いね」

慎「……無防備にまた寝てる」

樹「寝かせてあげなよ、疲れてるんだし」

慎「樹さん、Aに対して甘過ぎです」

樹「へぇ…嫉妬してんの??」

慎「樹さん」

樹「冗談だよ、まあ甘えられるのは正直嬉しいよ」

慎「……………………」

樹「慎も素直になれば良いんじゃない」

陣「おーい、旅館に戻──何や、A寝たん??」

樹と慎がAを挟んで睨み合いをすると

3人を呼びに来た陣がAを見て驚いた。

陣「ありゃりゃ樹にﾍﾞｯﾀﾘやんか」

樹「眠そうだったので寝かしました」

陣「じゃあ樹、A抱えてﾊﾞｽ乗れるかいな??」

慎「………………」

陣「(まこっちゃん怒っとるわ)ん??」

シ「……すぅ……すぅ…zzz」

樹「んー、ちょっと熱っぽい感じはしますが」

陣「ん??熱でもあるんか??」

慎「なら看病なら俺がします」

樹にお姫様抱っこされているAは熟睡してて、

帰りのﾊﾞｽに乗ればAを真ん中にし、

樹と慎は後ろに乗ると遠目から陸と翔吾は見る。

陸「まこっちゃんと樹、本気出してるね」

翔「両者譲らずの状態ですね……」

陸「俺も本気出しちゃおっかな♡」

翔「えｯ??」

陸「まあ壱馬や北人も本気なら、ね」

翔「陸さん…」

艶っぽく微笑む陸を呆然と見る翔吾。

翔吾は眠るAを心配気な表情で見つめた。