影山君は無愛想【影山飛雄】

影山君はびっくりしてそう ページ47

菅｢影山と苗字は方向同じだよな?｣



門を出て少し進んだ分かれ道で、スガさんに聞かれた。




あ｢…?はい｣




菅｢もう暗いから送ってもらいな〜｣



……!?なんですと!?


あ｢え、でも｣




影｢わかりました｣




ふぉおあ!?



こ、これは、





告白せよ





というゴーサインですか神様!!



否、



スガ様!!






スガ神様!!(進化)






ー






暗い道で影山君のちょっと後ろをついて歩く。






斜め後ろから見る影山君が、



なんか特別に思えてうぬぼれてしまう。





いや、影山君の隣にいる私、




今完全にうぬぼれている!!








影｢苗字｣




あ｢んっ?｣




びっくりした……!





影｢マネージャー、ありがとな｣




あ｢えっ?｣





マネージャー?



なんで?






影｢いや、臨時だったのに正式になってくれたんで｣




ちょっと敬語なのかわいい……(末期)




あ｢いやいや、こっちがお礼言いたいくらいだよ〜!今充実しまくってるもん｣




影｢そうか?｣




あ｢うん｣




そのおかげで影山君とも仲良くなれたし…。







もっと好きになれたし…。









あ｢好きです｣




影｢…………｣







少し、前を歩く影山君が立ち止まった。









斜め後ろから見る影山君の顔。









表情は見えないけど、なんとなくびっくりしてそうだな〜て思った。







宮城の田舎は静かだ。







私と影山君の呼吸が微かに聞こえる。









影山君、困らせてごめんね。







あ｢でも…私バレーしてる影山君が好きだから｣









あ｢だから、告白しといてあれだけど気にしないでバレーしてほしい……なぁ〜…なんて｣









都合良すぎだろうけど…。









でも本心。








影山君は前を向いている。









もう、友達には戻れないだろうな。









ー影山君はびっくりしてそう

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