影山君は無愛想【影山飛雄】

影山君は突然起きる ページ5

なんとか起き続けた影山君もさすがに眠たい５時間目は厳しいらしい。



熟睡だ。



これはもう誰も起こせないと思う。



私も眠たいから少しうとうとしている。



しかし今回は学活なので寝ていようがいまいがあまり関係ない。



今は球技大会の話をしていて結構騒がしい。



私はこの中で眠れるほどの眠気と神経を持ち合わせていないので欠伸をしつつ話に加わる。



彼は多分両方持ち合わせているのだろう。



先｢…じゃあ女子はバレーにするか。男子はバスケかな??｣



友人｢Aはバレーで良かったの??｣



あ｢え?あ、うん。得意じゃないけどどれもできないしね〜｣


なんとかバレーならできそうだし…




友人｢私も〜w｣



あ｢男子もバスケ派とバレー派で別れてるね｣



バスケ部が2人いたんだよね。確か。



友人｢卓球は出来る人少ないからね〜｣



あ｢でもバレー部ってこのクラスいたっけ?｣



友人｢さあ?でもなんか簡単そうじゃない?｣


それは言えてる。




あ｢まあゴールとかないしね｣



サーブは難しそうだけど…



影｢…ば…れぇ｣



あ｢…?｣



友人｢今なんか言った??｣



あ｢いや?多分影山君の寝言…｣




ーｶﾞﾊﾞｯ

影｢…バレー!!｣



寝言じゃない!?




あ｢うわっ!?｣



びっくりした…


バレー?



影｢…バレーするんスか…｣



先｢…!?いや…バスケに…｣



影｢バレー!!が、いい…です!!｣



日本語はどうしたのだろう。



影｢……｣



男子1｢…バレーでいんじゃね?｣


お??




男子2｢えっ…でもな〜｣



男子1｢いやだって影山ってバレー部のなんか凄いやつなんだろ??｣


え、そうなんだ…



男子2｢え?そうだっけ??｣



男子3｢確かに…1人強かったらなんか勝てそうじゃね??｣



男子1｢そうそう。それになんかバレーならいけそうじゃね??｣




男子2｢…せんせー！バレーでいいと思いマース｣



ほぼその一部だけの会話だけだったけど男子は意見が一致したらしい。



男女ともにバレーになった。



のはいいけど…



【バレー】という単語に反応したのだろうか?



あんなに起きなかった影山君が熟睡だというのにすぐに起きるなんて…



とても不思議だ。



ー影山君は突然起きる。

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