影山君は無愛想【影山飛雄】

影山君はもったいない ページ34

前は何も思っていなかった授業が長く感じる。




眠いのもあるけど、部活に行きたい。




潔子先輩と喋りながら仕事するのは楽しいし、

影山君のプレーを見るのも楽しい。








ちなみに隣の影山君は今日も寝ている。





影山君が前に言っていた寝言

｢さーぶ｣

はバレーの｢サーブ｣だったと最近気づいた。




寝言でもバレーかあ〜、




なんて。





うだうだと解説し続ける数学の先生も

堂々と眠る影山君に何も言わない。




影山君が起きる授業は体育だけ、という噂も回っている。




まあ、そんなことはないんだけど…。



例えば、ほら、






……。



た、たまに起きてるんだよね!!うん!!






影｢…………｣



いつも思うけど、机に突っ伏して寝てるから寝顔見たことがないんだよね。





影山君の寝てる時の顔ってどんなんだろ。



席替えした後にうつらうつらしてるのは見たけど…。



あれは衝撃的だったな〜。




白目だもんね。






ーキーンコーンカーンコーン






そんなことを考えている間に5時間目のチャイムが鳴り終わる。


今日は職員会議で授業が短い。




先生方、お疲れ様です!!

主に武田先生!!




先生｢苗字、ちょっと書類持って行ってくれるか｣




あ｢あ、はい!!｣




影｢…苗字後でな｣




あ｢うん｣





影山君一緒に行こうとしてくれてたのかな。





うー。だったらもったいないことだよね。




まあ仕方ない。




書類持ってくだけだし。









先生｢苗字これも頼む｣



うん、これだけ。









先生｢苗字これもお願いしていいか?｣




…うん、うん、





先生｢こっちもお願い｣






……。







ちょっと多いかな〜。



先生｢苗字〜｣




うわーーーん




部活に行けないよぉぉおおおお





ー影山君はもったいない

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