影山君は無愛想【影山飛雄】 (ページ19)

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影山君は無言が怖いページ19

なんやかんやで青葉城西高校に着いた。

着いてすぐ清水先輩と一緒にドリンクの準備のため、流し場所の確認をしに行った。

あ｢マネージャーって大変なんですね……｣

清｢そうだね…大変だけどやりがいはあると思うな｣

清｢どう?やってみない?｣

歯を見せて笑った清水先輩はちょっと幼く見えた。

本当に可愛らしい人だな……

あ｢あ、あの……凄く関係ないことなんですけど…｣

清｢うん?何でも聞いて?｣

あ｢か…影山君って……清水先輩のこと、好き…だったり……するんですかね……｣

清｢…へ?｣

キョトン、とした清水先輩は何回か瞬きをした後、クスッと笑って

清｢それはないかなぁ…｣

と言った。

清｢影山君目的でも、いいからね?｣

あ｢えっ…?｣

清｢キッカケは何でもいいの。きっとそのうち大切なものになっていくから｣

澤｢清水～!整列!!｣

清｢今行くっ｣

清｢Aちゃん、行こっか｣

あ｢、、はいっ｣

清水先輩の言葉がストン、とまっすぐ落ちてきた。

大切なもの…。

何かに熱中することって今まで無かった。

だから、恋愛とか、スポーツとかに熱中してる人がやけにキラキラして見えたり。

影山君、とか。

私も影山君と同じく景色を見られるのかな。

全「お願いします!!」

いよいよ試合が始まった。

清水先輩はスコア表を書くので、私はドリンクを運んで取りやすいように並べる作業をしていた。

あ｢……あれ?｣

烏野押されてる?

ていうより…

日｢うわぁっ｣

日｢ぎゃっ｣

日｢ブシーッ｣

ひ、日向君!?

タイムアウトを取った烏野だけど、なかなか点を取り返せない。

ていうか、日向君の緊張が……

影「落ち着け日向ボゲッ!!」

影山君が日向君を怒る。

それでも日向君の緊張は解けなくて、ついにこっちのマッチポイントだ。

あ｢だだだ、大丈夫ですかねっ!?｣

清「どうだろ…ちょっとやばいかm」

日「バシーンッ」

清あ｢｢あっ……｣｣

か、影山君の、っっっ頭に!!!!!!

あ｢ひっ………｣

影｢…………………………｣

何も言わない影山君。

目はいつも以上につり上がっている。

む、無言って1番怖いかもしれない…

ー影山君は無言が怖い