影山君は無愛想【影山飛雄】

影山君は部活に行ける? ページ14

あ｢ここはね…｣




影｢っす｣




あ｢だから……｣




影｢……?｣




あ｢んっとね………｣




まずい。



凄く時間がかかる。


なんでだろう。やっぱり私、教えるのとか向いてないのかもしれない…。



影山君は部活に行きたそうなのに、長引いてるから少しイライラしてるし…。




だから余計に緊張してしまう……。




そしたら教える方に集中できないし…。




だめだなぁ…。


でもなんとか部活には行かせてあげたい!!



影｢あの……｣



あ｢ん?｣



影｢苗字は何も用事ないんすか｣



あ｢私はないよ?｣



最近影山君は敬語とタメ口の間を使ってくる。



それが少し面白かったりする。




影｢そっすか｣




あ｢…どうして??｣




影｢いや、俺に付き合ってもらってるんで用事とかあったら悪いと思って｣




あ｢そっか、ありがとう、大丈夫だよ！｣




影｢っす｣






2人っきりの教室は静かだけど、さっきよりは緊張しなくなった。





なんでかな。




あ｢あ、そこはね、｣




影｢っす｣






あ｢…敬語じゃなくても大丈夫だよ?｣



影｢え?｣




あ｢だって同級生だし…｣




あ｢私は敬語じゃないからさ、｣




影｢っす………あ、うん｣




あ｢うんっ!｣




ーｶﾘｶﾘｶﾘ





影｢終わった!!!!!!｣



あ｢やった!!じゃああと3枚だね!!｣




影｢え｣




あ｢え｣






影｢あと……3枚………?｣




あ｢うん｣








影｢………………｣



あ｢………………｣









影｢プリントください｣




あ｢ど、どうぞ｣









ーｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ






ー影山君は部活に行ける?

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