42、心境の変化 ページ42
暫くの間、松田の後ろ姿をぼんやりと眺めていたけれど、ため息をついて足元に視線を落とす。
｢" さっさとくっついて貰いたい " …なんて、簡単に言うよねぇ｣
彼のセリフを口に出して苦笑い。
所詮は他人事…
でも。
嬉しかったな。
本気で自分の恋を応援してくれてる人がいる。
それがすごく有難いことだって、今やっと気がついた。
松田も諸伏も…萩原も。
そして多分、班長も。
｢…｣
自分の手元に視線を落とす。
薄まらないように、いつも氷無しにしてくれる降谷のコーヒー。
あいつが喫茶店でのバイトを始める前から、よくコーヒーを入れては私に渡してくれてた。
捜査でずっと外に出てる時とか、深夜まで警視庁に詰めてる時とか。…それは決まって、私が疲れ果ててるタイミングで。
はぐらかされ続けているけど、多分…班長が手を回してるんだろうなって分かってた。
降谷の方がよっぽど忙しいはずなのに。あいつの入れるコーヒーが大好きな私のために、貴重な時間を割いてくれて。
…そういう優しいところも、本当に好きだなって思うよ。
私がずっと、アイツへの恋心を隠してきたように…
萩原も。
｢…｣
萩原は、どんな気持ちで…私の恋を見守ってくれてるんだろう。
どうして…好きだってこと、黙ってたんだろう。
ずっと気が付かなくて
｢…ごめんね｣
まだ、君に何を伝えたらいいか分からないけれど。
その時が来たら、たくさんの感謝を伝えられるように。
……私は、ちゃんと自分の恋に向き合おうと決めた。
強くなるよ。
｢A｣
｢…へ？君、なんで？｣
突然、路肩に停車した車から降りてきたのは降谷。
｢JKの相手は？｣
｢その言い方やめてください。丁度シフト終わりだったんですよ…まぁ、貴女を呼び止めたのにスルーされましたが｣
｢スミマセンデシタ｣
頭を下げれば、楽しそうに笑うトオルクン。
｢警視庁に戻るんですか？｣
｢うん｣
｢送ります｣
｢…ありがと｣
助手席のドアを開けてくれた彼にお礼を行って、車に乗り込む。
真っ直ぐに前を見つめてハンドルを握る降谷の横顔を盗み見た。
『僕がAを好きなわけないだろ！』って、君の言葉…勿論、忘れられないんだけど。
それは過去のこと。
今好きにさせてやろうって、前向きになるのも
悪くない…かも。
｢お前、何ニヤけてる｣
｢べつに〜？｣
｢気味が悪いな｣
｢うるせー！！｣
やっぱり腹立つ！！
…けど、好き。
ー 続編へ
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re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、有難いお言葉、本当にありがとうございます(;-;)とっても嬉しいです！なんとか完結できるように！のんびり頑張りますので、ぜひ今後もお付き合い下さい(*^^*)寒い日が続きますが、樹菜さんもご自愛くださいね✨ (2022年12月24日 7時) (
レス) @page11 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - この作品すごく楽しみにしてるので、消さないで欲しいです（т-т）ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます!!ここ数日寒いのでお身体に気をつけて頑張ってくださいね( *´꒳`*) (2022年12月23日 15時) (レス) @page26 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、またコメントありがとうございます…！✨他の作品も読んで下さっているのですか…！わー！本当に嬉しいです…😭✨ありがとうございます！完結目指して、これからも更新頑張りますので、是非最後までお付き合い下さい！(*^^*)✨ (2022年12月11日 6時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - 更新ありがとうございます！reさんの他の作品も楽しく読ませて貰ってます！このお話大好きなのでこれからも待ってます!! (2022年12月10日 18時) (レス) @page20 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、コメントありがとうございます！✨久しぶりの更新になってしまって、本当にすみません💦久々すぎて需要も無いかなと思っていたので、本当に嬉しいです…！励みになります😭✨更新頑張りますね！ (2022年12月6日 6時) (レス) @page15 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2022年6月30日 13時
