37、内緒話 ページ37
｢ちょ、Aちゃん…ｯ！！あの狂犬くんの躾、ちゃんとしといてよー！！｣
｢おーい待て待て。わたしは飼い主じゃないわ｣
その言い分はどう考えてもおかしいだろ。
｢あ〜マジで死ぬかと思った…｣
｢割とヤル気だったんじゃない？アイツ｣
こっちに視線を寄せたフォーク投げの張本人が鼻で笑った。
…いやいや、笑ってる場合じゃないっすよ、君。バイト先の壁にカトラリーぶっ刺してんだけども…
｢はぁ…あんな 仕上がってる怪獣 みたいな奴を躾けるなんて無理に決まってんでしょうが｣
｢仕上がってる怪獣！あははは！！｣
｢まぁ… " 狂犬 " なんて生ぬるいもんじゃねぇな｣
壁に刺さったままのフォークを眺めながら苦笑した松田に頷く。同意。
そもそも、文句なら私じゃなくて幼馴染の諸伏に言いなさいよ……あ、やば。
まだ笑ってる萩原の腕をつついて、耳元に唇を寄せる。
｢…萩原。あそこに2本目構えてる人いるよ｣
｢ゲッ…｣
恐ろしいくらいの満面の笑みでフォークを振りかぶっている店員を示せば、すぐに笑いを引っ込めた萩原が顔を引き攣らせた。
｢ふr…じゃなくて！安室、ちゃん？なんで的確に俺だけ狙ってんの？｣
｢君が1番バカにしてるからじゃない？｣
｢いや、Aちゃんも大概だったでしょ！｣
余計なこと言うな。
｢てかこのフォーク抜けねぇ｣
｢…どうせあの店員が抜くから大丈夫だよ｣
たぶん片手でな。
｢そういえば、この前の水族館デート｣
｢ん？｣
｢あの後どうなったの？｣
トオルクンとのデートから既に数日が経過。
注文してもいないのに何故か提供されたハムサンドを咀嚼しながら、あの日の事を思い返す。
爆弾騒ぎの後、1人で帰ろうと思ってたのに…結局、トオルクンに捕まって
｢……別の水族館いった｣
｢マジー？！！！｣
｢ばかばか！うるさい萩原…！｣
いつの間にか店内にはお客さんがいて。
小声で文句を言いながら、隣に座る彼の口を塞いだ。
正直、この手の話題…降谷にも聞かれたくない。
他のお客さんたちの話し声で店内がザワついているとはいえ、あいつは地獄耳。
『できるだけ小声で喋って』と囁いたら、小さく笑った萩原が頷いた。
｢ごめんごめん。…デート楽しかった？｣
｢………ん｣
｢そっか。良かったね｣
優しく微笑まれて、恥ずかしさから顔を伏せて頷く。
｢んで？おめーら付き合ったのかよ｣
｢っ、ちょ！！松田ー！！！｣
｢お前が1番うるせぇ｣
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re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、有難いお言葉、本当にありがとうございます(;-;)とっても嬉しいです！なんとか完結できるように！のんびり頑張りますので、ぜひ今後もお付き合い下さい(*^^*)寒い日が続きますが、樹菜さんもご自愛くださいね✨ (2022年12月24日 7時) (
レス) @page11 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - この作品すごく楽しみにしてるので、消さないで欲しいです（т-т）ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます!!ここ数日寒いのでお身体に気をつけて頑張ってくださいね( *´꒳`*) (2022年12月23日 15時) (レス) @page26 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、またコメントありがとうございます…！✨他の作品も読んで下さっているのですか…！わー！本当に嬉しいです…😭✨ありがとうございます！完結目指して、これからも更新頑張りますので、是非最後までお付き合い下さい！(*^^*)✨ (2022年12月11日 6時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - 更新ありがとうございます！reさんの他の作品も楽しく読ませて貰ってます！このお話大好きなのでこれからも待ってます!! (2022年12月10日 18時) (レス) @page20 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、コメントありがとうございます！✨久しぶりの更新になってしまって、本当にすみません💦久々すぎて需要も無いかなと思っていたので、本当に嬉しいです…！励みになります😭✨更新頑張りますね！ (2022年12月6日 6時) (レス) @page15 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2022年6月30日 13時
