25、1日の終わりに ページ25
｢やっぱり合鍵回収ー！｣
｢断る。｣
なんｯｯで。
｢僕へのプレゼントだろ？｣
｢はい？んな訳。萩原が勝手に渡しただけでしょうが｣
｢そんな事より｣
おい。しれっと合鍵仕舞うな。
｢抱きしめなくていいのか？｣
｢…っ｣
トオルクンじゃない、真剣な表情。
涙でぐしゃぐしゃな頬を優しく拭ってくれる降谷の青い瞳に見つめられて、息が詰まる。
｢A｣
｢……い、嫌じゃないの…？｣
｢ん｣
｢で、でも。あんた、ポアロ…だっけ？あのバイト先で人気なんでしょ？女性客が怒るよ｣
｢はぁ？今、安室透は関係ないだろ｣
｢…｣
ついさっき安室透を出したのはどこのどいつだ。
ジト目で見つめると、居心地悪そうにため息をついた降谷が私の手を強く引いた。
｢あ、わわ…っ、｣
｢嫌だったら脛でも蹴って逃げろ｣
｢っ、｣
ぽすん、と軽い音と共に、降谷の胸の中に収まる。普段よりずっと近い距離にある、降谷の声と…鼓動。息遣い。
私の心臓はバクバクうるさくて、一瞬で顔に熱が集まる。
好きだと言われたわけでもない。悔しいけど、何とも思ってない可能性の方が高い、かも。
降谷の気持ちなんて分からないまま……
それなのに、今。すごく幸せだと思ってしまう
…こんな私が、君から逃げられる訳ないでしょう？
｢…お前、暫く家に帰らずに走り回ってたろ｣
｢何でそれ…｣
｢班長から連絡が来た。言う事を聞かないからそろそろAを回収してくれと｣
" 回収 " って言い方よ。
確かに、班長には『いい加減休め！』って何度も怒られたけどさ…
班長だって私のこと心配してる余裕ないくせに。
｢事件続きだったから仕方ないでしょ。本当はまだ雑務が残って…じゃなくて！も、もしかして私臭う？ごめん！一応シャワーは浴びてたし下着も替えて…｣
｢違う！落ち着けバカ｣
｢…く、苦しいよ。降谷｣
急に恥ずかしくなって、降谷から離れようとすると、それ以上に強い力で抱きしめられた。
動けない…っていうか流石パツキンゴリラ。怪力すぎて骨折れそう…
｢無理ばかりするな｣
｢……それ、君が言う？本当にいつも無理してるのはどっちでしょうね｣
｢今僕の話はしてない。｣
こいつ。
さっきまで悲しくて号泣してたのが、嘘みたい。
私1人だけドキドキしてるのが悔しくて、お返しに渾身の力を込めて抱きついてやった。
君のこと大好きだけど…
やっぱり悔しいから、素直にはなってやんない。
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re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、有難いお言葉、本当にありがとうございます(;-;)とっても嬉しいです！なんとか完結できるように！のんびり頑張りますので、ぜひ今後もお付き合い下さい(*^^*)寒い日が続きますが、樹菜さんもご自愛くださいね✨ (2022年12月24日 7時) (
レス) @page11 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - この作品すごく楽しみにしてるので、消さないで欲しいです（т-т）ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます!!ここ数日寒いのでお身体に気をつけて頑張ってくださいね( *´꒳`*) (2022年12月23日 15時) (レス) @page26 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、またコメントありがとうございます…！✨他の作品も読んで下さっているのですか…！わー！本当に嬉しいです…😭✨ありがとうございます！完結目指して、これからも更新頑張りますので、是非最後までお付き合い下さい！(*^^*)✨ (2022年12月11日 6時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - 更新ありがとうございます！reさんの他の作品も楽しく読ませて貰ってます！このお話大好きなのでこれからも待ってます!! (2022年12月10日 18時) (レス) @page20 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、コメントありがとうございます！✨久しぶりの更新になってしまって、本当にすみません💦久々すぎて需要も無いかなと思っていたので、本当に嬉しいです…！励みになります😭✨更新頑張りますね！ (2022年12月6日 6時) (レス) @page15 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2022年6月30日 13時
