1、穏やかな午後の喫茶店 ページ1
ーー
「僕のこと、そんなに気になります?もしかして」
「…ん?」
「好きなんですか?」
お昼時を過ぎた、晴天で穏やかな平日の午後。
コーヒーの良い香りが漂う喫茶店内に、" 穏やか " とは程遠い女性客の悲鳴とどよめきが起こった。
この原因はお察しの通り、男性店員による『好きなんですか?』の問いかけで、店内に響く悲鳴の主はもちろん私ではない。
阿鼻叫喚な女性客達の様子など気にもしていないらしい元凶の男は、私が注文したコーヒーを丁寧に置きながらカウンター越しにじっと見つめたりして。
「……」
……ほんっとに、この男。
嫌 味 な く ら い に 顔が良い。
私はこの瞳に弱いんだ。いつ見ても吸い込まれそうなくらい綺麗なブルー…
じゃなくて。
……今、なんて?
「照れてます?」
「は」
絶句する私を見かねたのか、小さく笑いを零して『照れてるのか』と言いやがった。本当に何だこの男は。
おまけに、普通の女性なら1発ノックアウトの極上スマイルでカウンターから身を乗り出すように思い切り私に顔を近づけて。
『……図星ですか?』
なーんて甘い声で囁いたせいで、余計に騒がしさが増す店内と。
これ以上無いほど引き攣る私の顔
……って
「い、いやいや…………店員サン?" 好き " って何ですか。私今日初めてこの喫茶店に来たんですよ?唐突すぎてドン引きですが」
「だって貴女、この店に来てからずっと僕のことを見つめていたでしょう?」
「……」
そりゃあ、まぁ。
カウンター席に座っていれば仕事をする貴方が目の前にいる訳だし、やっぱり気になるし……ガン見していたことは否定できない。
だからって『好きですか?』?
…………っ、おい!!
ふざけるのも大概にしなさい!!!
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re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、有難いお言葉、本当にありがとうございます(;-;)とっても嬉しいです!なんとか完結できるように!のんびり頑張りますので、ぜひ今後もお付き合い下さい(*^^*)寒い日が続きますが、樹菜さんもご自愛くださいね✨ (2022年12月24日 7時) (レス) @page11 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - この作品すごく楽しみにしてるので、消さないで欲しいです(т-т)ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます!!ここ数日寒いのでお身体に気をつけて頑張ってくださいね( *´꒳`*) (2022年12月23日 15時) (レス) @page26 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、またコメントありがとうございます…!✨他の作品も読んで下さっているのですか…!わー!本当に嬉しいです…😭✨ありがとうございます!完結目指して、これからも更新頑張りますので、是非最後までお付き合い下さい!(*^^*)✨ (2022年12月11日 6時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - 更新ありがとうございます!reさんの他の作品も楽しく読ませて貰ってます!このお話大好きなのでこれからも待ってます!! (2022年12月10日 18時) (レス) @page20 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、コメントありがとうございます!✨久しぶりの更新になってしまって、本当にすみません💦久々すぎて需要も無いかなと思っていたので、本当に嬉しいです…!励みになります😭✨更新頑張りますね! (2022年12月6日 6時) (レス) @page15 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2022年6月30日 13時