10、景光と降谷 ページ10
自宅のような自然さで３人分の紅茶を用意して机に置くと、降谷と話していた景光が顔を上げた。
｢あぁ、そうだ｣
｢ん？｣
｢今日の講義内容、確認するか？｣
｢えっ……い、いいんですか景光サン…？｣
｢あぁ。ゼロも｣
｢助かる｣
神か。
降谷と一緒に、景光のプリントを写して。分からない箇所を優等生クンに質問をしたら、盛大にバカにしつつもめちゃくちゃ丁寧に教えてくれた。
ウン、……バカにしないでくれたら100点。
惜しいな、降谷。口に出したら頭を叩かれた。暴力的な所も減点だな。しかし顔が良すぎて腹たつ。
いつもみたいに下らない話をして、笑って。
景光と降谷が最近ハマっているらしいゲームを観戦して、時折茶々を入れる。
2人の楽しげな表情と笑い声……この部屋では穏やかな時間だけが過ぎるから、今日の朝まで泣きまくっていたのが嘘のように思えた。
気がつけば既にすっかり日が落ちて、窓の外には闇が広がっていて。
あぁ…また夜が来てしまったのか。
｢今回は随分泣いていたみたいだったから、結構心配してたけど…思ったより回復してて安心した｣
｢…ひ、景光〜！！｣
優しく微笑んだ景光がぽんぽんと頭を撫でてくれて、視界が歪む。君も本当に良い奴だなぁ…！好きだわ！！
半泣きで彼に両手を伸ばした瞬間、降谷に襟首を掴まれた。
｢ぐえ…っ、ぐるじ…おいこら降谷！なにすんだ｣
｢僕のセリフだ。離れろ｣
思いっきり息が詰まって、振り返りながら軽く睨む。 バカにしたように『ふん』なんて鼻で笑われたから、私はギリギリと奥歯を噛み締めた。くそう。
いつもにこやかで優しい景光には、自然と近づきたくなる雰囲気がある。
ハグをしても " 友達のスキンシップの範疇 " として許してくれそうな気がして……いや、流石に今までしたことはなかったけど。
傷心中の私には尚更、景光が輝いて見えるし…ちょっと甘やかされたいなって…思っただけﾃﾞｽ
逆に、降谷にハグしたら『ふざけるな』と言いながらぶっ飛ばされそう。こいつ力強すぎるから、自衛大事。
｢ゼロ、嫉妬するなよ｣
｢は？違う｣
｢景光取られて嫉妬してたの？ごめんね零ちゃん。大丈夫だよ、景光は君のものだからね｣
｢…殺されたいのかお前｣
｢えっ、ストレートすぎない？怖っ｣
ただの冗談にキレすぎだろ降谷。真面目クンすぎて冗談通じないタイプかい。というか、あんたは仮にも警察官目指してるんだから、善良な一般市民(私)にそんなこと言うんじゃありません。
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re(プロフ) - そこらにいるオタクさん» そこらにいるオタクさん、コメントありがとうございます！お話楽しんで頂けてとっても嬉しいです…！(*^^*)保護者は苦労します…笑 そして、やはりバグなんですね(;-;)教えて頂いて感謝です…！更新する際は気をつけます、ありがとうございます！ (2021年9月28日 18時) (
レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
そこらにいるオタク(プロフ) - コメント失礼します 作品いつも楽しく読ませていただいてます 保護者諸伏さん頑張れ！ あと私もたまにその様なバグがありますね 一旦前のページに戻ればバグはなくなるのですが (2021年9月28日 5時) (レス) @page23 id: f5a7aaca63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2021年9月23日 7時
